歴史年代ゴロ合わせ暗記  

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第二次世界大戦中のソ連-冬戦争


 1939年9月。ドイツがポーランドに侵攻したことによりポーランドと相互援助条約を結んでいたイギリス、フランスはドイツに対して宣戦。第二次世界大戦が始まります。

 ドイツのポーランド侵攻の1週間前にドイツとの間に独ソ不可侵条約を結んでいたソ連も東側からポーランドへ侵攻。一方、宣戦をしたにも関わらず、イギリス、フランスは後に奇妙な戦争といわれるほど何もしない。英仏の助けもないポーランドは敗北し、東をソ連、西はドイツが支配することになります。

 その後のソ連はバルト三国。エストニア、ラトヴィア、リトアニアに侵攻。

 勢いにのったソ連は、フィンランドにも目を向けます。ソ連は、安全保障上の要請とフィンランドに領土交換や境界線の移動を要求しますが、そんなのフィンランドとしては断固拒否。そこで、ソ連はフィンランドから砲撃を受けたとし宣戦。これが
冬戦争といわれる戦争です。1939年11月30日のことです。
 


 人口約1億7千万の大国が、人口350万の小国に侵攻してきたわけですので当初は一週間以内 にフィンランドは崩壊するだろうと囁かれていたといいます。しかしフィンランド軍の勇敢な抗戦は105日間にわたって続き、ソ連軍は戦車、装甲車1900輌をはじめとする莫 大な兵器、人員を失い、フィンランド占領を断念することになります。

 このソ連の行動は侵略行為として避難を浴び12月には国際連盟を脱退しています。

 しかし、1940年3月にフィンランドは独立は保ったもののついに降伏。これには、ノルウェーが中立を保ち続けていた為に各国の支援がノルウェーを通過することができなかったことも要因としてあるようです。

 この冬戦争によってソ連はフィンランド国土のおよそ10%(工業生産が全体の20%も集中する重要な地域や軍事基地)を獲得することに成功!

 その後も6月にはルーマニアからベッサラビアという重要な地域を奪い、8月にはバルト三国を併合しました。

 あれ?ソ連って第二次世界大戦では勝戦国側じゃなかったっけ?なんか、ドイツ寄りじゃない?

 実は、その後、ドイツはソ連にも攻め込んでくるんです。有名なスターリングラード攻防戦(独ソ戦)ですね。この独ソ戦の開始を契機にイギリスとソ連は関係を改善し同盟を結ぶんです。だから、ソ連は結果的に第二次世界大戦で勝戦国側にたったわけですけど、やっていたことはドイツと同じで侵略行為そのもの・・・。

 第二次世界大戦の悪者というとドイツのヒトラーなど敗戦国側の人物があがりますけど、ソ連のスターリンも自分の独裁が及び勢力範囲を広げる為に相当なことをしていたんです・・・。

 正義は勝者によってつくられるって言うけど、う〜ん、考えさせられますね。
 

独ソ不可侵条約

独ソ戦