インダス文明
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インダス文明とは、紀元前2300年頃〜紀元前1800年頃にインダス川流域に発展した都市文明です。
このインダス文明はドラヴィダ人という人たちが起こした文明だとされています。場所は、インドの北西部。今のパキスタンとの国境付近ですね。
代表的な遺跡はハラッパーとモヘンジョ=ダロ。これらが発見されたのは1920年代なので結構最近ですね。また、ドーラビーラーという遺跡も1990年代に発見されました。(同時期にロータルという遺跡も発見されています。これは、ちょっとインダス川からは離れちゃいますけどね)
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緑の部分がインダス文明 |
これらの遺跡の特徴としては、綿密な都市計画に基づいてつくられていたことが挙げられます。下水設備や沐浴などの水まわりもちゃんと完備されているからスゴイですね。また、焼きレンガが使われていました。メソポタミアでは日干しレンガだったのでちょっと進んでます。
しかし、宮殿やピラミッドのようなお墓が見つかっていないことから強大な権力を持つ人の存在はなかったのではないかとも言われています。
彩文土器(さいもんどき)や石製印章も発見されており印章にはインダス文字も刻まれていましたが、残念なことに、このインダス文字は今のところ解読不能。まぁ、発見されたのが最近といえば最近なのでしょうがないですね。ちなみに、このインダス文字の印章はメソポタミアでも発見されているのでインダスとメソポタミアでは交流があったとも考えられています。
このインダス文明は紀元前1800年頃に衰退することになりますが、なぜ衰退してしまったのかも今のところ不明です。
>アーリア人の進行
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