お地蔵さんはなぜ赤いヨダレ掛けをしているのか?
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いきなりですが、クシティ・ギャルバという名をご存知でしょうか?
ハリウッド俳優のような名前ですが、実はお地蔵さんの本名です。サンスクリット語という古代インドの言葉ですけどね。クシティ・ガルバと訳している場合もあります。
さて、日本では、身近な存在であるお地蔵さんですが、実は地蔵菩薩は「衆生の救済」という大役を担っているエリートの菩薩なんです。衆生=生きとし生けるもの。それらの救済ですからスンゴク偉いんです。
でも、お寺なんかで見かけるお地蔵さんは赤いヨダレ掛けをして、足元にお団子もらってかわいいイメージですよね。
実は、お地蔵さんがヨダレ掛けをするようになったのは江戸時代から。もともと、クシティ・ギャルバという名にはクシティ(大地)・ギャルバ(母胎)という意味があるんです。
さらに賽の河原(三途の川)といって、親に先立って亡くなってしまった子供は親不孝の苦を受けるとされていたんですが、それを救済するのが地蔵菩薩であるといわれていました。そういった思想などが結びつき、いつしかお地蔵さんは安産や子育てなど子供に関係する信仰の対象となっていき、子供と同じようにヨダレ掛けを掛ける風習が広まっていったといわれいます。
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