ジャンヌ・ダルク
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フランスの王位継承権をめぐり勃発したイングランドVSフランスの百年戦争。
その末期に突如、登場し劣勢であったフランスの戦況を逆転に導いたジャンヌ・ダルク。彼女の生涯はどういったものだったのか?すこし覗いてみましょう。
ジャンヌ・ダルクが生まれたのはフランス北東部のドンレミという小さい村でした。そこの農家のごく普通の少女がジャンヌ・ダルクです。ですから、ジャンヌは王の一族でもなければ、貴族でもなく、聖職者でもないんです。普通の女の子だったんですよ。でも、教会に行くのは好きだったようです。「アヴェ・マリア」などの祈りも暗唱できたといいますからね。
そんな、普通の少女が一変するのが13歳(一説には12歳)の時。神の声を聞くことになるんです。
「イギリス軍を駆逐し、シャルル王太子をランスで即位させよ」
ジャンヌ・ダルクは、この声に従いシャルルに謁見することになります。当時、シャルルは、フランスの王位をブルゴーニュ公と争っていたんです。そのシャルルに神の声を伝え、彼を鼓舞すると軍隊を率いてイギリス軍が包囲するオルレアンに向かうのでした。
そして、見事イギリス軍を撃退!
その後、シャルルは正式に即位し、イギリスはカレーというドーヴァー海峡に面した地域を残し大陸からイギリス領は消え去ることになります。
長きに渡る百年戦争。それもフランス劣勢が続いていた状況から最後逆転の勝利へと導いた立役者ジャンヌ・ダルク。しかし、彼女は、その後イギリス軍に捕らえられ1431年に魔女裁判にかけられて火あぶりの刑にされてしまうのでした。
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百年戦争とジャンヌダルク
1429年2月 神の声を聞いたことをシノンにてシャルルに伝える
1429年5月 オルレアンの戦いにて戦況を逆転に導く
1430年シャルルとフランスの王位を争っていたブルゴーニュ公。彼にコンペーニュ郊外にて捕らえられイギリスに引き渡される。
1431年ルーアンにて魔女裁判にかけられ火刑
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