最後の遣唐使っていつ?
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最後の遣唐使は?と聞かれ「白紙に戻そう遣唐使」で894年が最後の遣唐使と答えてしまいがちですが、厳密に言えば最後の遣唐使は894年ではありません。
894年の遣唐使は、菅原道真を大使とする第18次(数え方には諸説あります)遣唐使ですが、この菅原道真は遣唐使の停止を提案して、採用されたので唐には渡っていない。遣唐使を白紙に戻したのが894年。となると、その前の838年の遣唐使が最後の遣唐使ということになります。
この838年の遣唐使では、2度も渡海に失敗し、3度目では、渡海には成功し唐に渡ったものの帰りの際に漂流して百数名の命が奪われたといわれています。1度目、2度目も合わせればかなりの数の人名が海でなくなったことでしょう。
そんな危険な旅には、ちょっと行きたくないですね。
しかも、遣唐使では、通常4隻編成で1隻に100人ほどが乗り込むのですが、8世紀の遣唐使では、すべての船が見事往復できたのはたったの1回だけといいます。
さらに、当時は唐の衰退などもありました。そりゃ、道真も必死「やめましょうよ」っていいますね。
894年に菅原道真の訴えが認められた訳ですが、道真は内心「ほっ」としたことでしょう。
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