北朝鮮にも選挙はあるの?
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お隣の国であるにもかかわらず、あまり情報が入ってこないため謎が多い北朝鮮。独裁体制の続く、この北朝鮮にも選挙は存在するのでしょうか?
実は、北朝鮮でもちゃんと選挙は行われています。しかし、私たち日本人の選挙とはちょっと違った投票方法です。
北朝鮮での選挙では、立候補する人物を朝鮮労働党が指名します。選挙制度としては、小選挙区制ですので当選できるのは、その区で1人だけということになります。しかし、朝鮮労働党が指名した立候補者は、その区で1人しか立候補できません。つまり、1つの選挙区に立候補者1名、当選者1名となるわけです。
それじゃ、立候補した人が確実に当選することになるじゃん。選挙の意味ないじゃん。ということになりますね。しかし、名目上、選挙は行われます。
どのような投票になるかというと立候補した人を「支持するか」「支持しないか」を投票するわけです。
日本のように「誰を選ぶか」ではなく「支持する、しない」を選択するんですね。
ですが、日本のように立候補した人物の考え、思想、経歴などを細かく知ることはできません。情報なしで「支持するか、しないか」を選択するしかないんですね。
また、投票する際には、支持する場合は無記入で投票箱に入れればいいんですが、支持しない場合は記載台までいって×を書き込み投票箱に入れなければならないのでもう支持していないのがバレバレなんですね。
もはや、支持するしかないって感じです。
しかしながら、投票率は90%後半を誇っているようです。病気やケガでどうしてもいけない人以外は絶対に投票に行っているってことですね。まぁ、投票にいったとしても「支持する」にしか投票できないわけなんですけどね。
日本のように政治に対する意見を投票というかたちで確実に伝えることができる選挙がどれだけ幸福なことかがわかりますね。
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