歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記>古今和歌集

古今和歌集


 古今和歌集とは、905年に成立した日本で最初の勅撰和歌集です。「勅撰」の意味が分からんって人も多いでしょう。これは、天皇の命令で編纂されたものという意味。古今和歌集は醍醐天皇の命令により編纂されました。

 編纂にかかわった人物は、紀貫之(きのつらゆき)。まぁ、この人だけ覚えておけば試験なんかでは問題ないでしょう。一応書いておくと、紀貫之を中心に紀友則、凡河内躬恒、壬生忠岑の4人で編纂されています。



 この古今和歌集は、平安中期の頃では、貴族たちの教養のひとつとして暗唱することが流行っていたと「枕草子」に書かれていますし、紫式部も「源氏物語」の中で古今和歌集の歌を多数引用していますので古今和歌集は平安時代には教科書のような存在だったのでしょう。

 古今和歌集と同じように勅撰和歌集は1439年の新続古今和歌集までに21も作られました。総称して「二十一代集」と呼ばれていますが、後世に正岡子規が評したように徐々に質が下っていってしまったと感じる人も多いようですね。

 しかし、最初から数えて8つまでの勅撰集は八代集ともいわれ、ここまではかなりの歌詠みがそろっています。

 ちなみに日本最古の歌集として有名な万葉集は「ますらをぶり(男性的でおおらかな歌風)」とされ、古今和歌集は「たをやめぶり(女性的で優雅、繊細な歌風)」ともいわれていますよ。