歴史年代ゴロ合わせ暗記  

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国会の種類


 我が国の主権は国民にありますが、国民を代表する国会議員によってつくられる国会は国権の最高機関とされています。この衆議院や参議院のように機関、組織としての国会ともうひとつ、国会という言葉には衆議院、参議院が集まって開かれる会議としての国会という意味もあります。

 この会議としての国会には、3つの種類があります。ひとつが通常国会、ふたつ目が臨時国会、そして特別国会です。もうひとつ参議院の緊急集会というのがありますが、これはめったに行われません。

 
通常国会

 通常国会とは、まぁ、読んで字のごとく”通常”の会議ですね。年に1回行われます。主に来年の予算を決めるんすね。この通常国会は「常会」と呼んだり「予算国会」といったりもします。会期は150日間。通常は1月に召集されるので、6月ごろに予算が決まる計算ですね。

 では、どのようにして国の予算が決められるのかを見ていきますね。
 
 当然ですが、予算の元となるお金は私たち、あるいはお父さん、お母さんなどが働いて得たお金の中から出る税金です。この税金を財務省の中の国税庁が集めます。そして、財務省の中の主計局という部署が大切な税金をどのようにして使おうか?と考えます。これが「予算案」です。あくまで「案」なので、ここでは決定ではありませんよ。

 しかし、財務省だけが勝手に税金の使い道を考えているわけではありません。他の中央省庁の話もちゃんと聞かなければならないですし、予算の最終的な編成権は内閣にありますので内閣の方針に基づき予算案を作成します。

 この予算案が決定されるのが通常国会なわけです。

 通常国会では、まず衆議院で予算案を審議します。この審議が終わるといよいよ本会議。本会議では、全議員の3分の1以上の出席が必要です。そして、過半数の賛成を得て可決されます。

 衆議院で可決されたら、次は参議院です。まぁ、同じように審議して本会議となるわけですが、参議院での本会議で否決された時はどうなるのか?

 その時は、両院協議会というのが設置されます。しかし、当然、自分たちの決定を優先させたいですよね。そう簡単には意見がまとまるはずもありません。そうなった場合は、衆議院の決定が国会の決定となります。衆議院の優越というヤツですね。この衆議院の優越については、後で説明しますね。

衆議院の優越

 こうして、衆議院、参議院の本会議で無事に可決。または、両院協議会にて話がまとまるか、まとまらずに衆議院の決定が優先された場合に予算は決定。天皇の署名捺印を得て国民に公布されるのです。

 
臨時国会

 次は臨時国会。これも読んで字のことく、「臨時」に行われる会議。どのような時に開かれるのかというと内閣が国会を開くべきだと考えた時。または、衆議院、参議院のどちらか4分の1以上の議員からの要求があった時です。

 例えば、急激に景気が悪くなって、予算を見直す必要がある時。これは、通常国会で決められた予算を補正するので「補正予算」っていわれます。

 あとは、重要な法案を審議する場合などもあります。

 「臨時」とはいうものの「秋の臨時国会」などといって9月ごろ慣例的に召集されることが多いですね。

 
特別国会

 この特別国会では、新しい総理大臣が指名されます。衆議院が任期満了ではなくて、解散!となり、総選挙が行われた場合。新たな議員たちが総理大臣を指名する国会のことです。

 衆議院の解散後の総選挙後、30日以内に特別国会は開かれます。

 
参議院の緊急集会

 これは、あまり耳にすることがないと思いますが、衆議院が解散中に何か大きな出来事が起きた時、召集されます。衆議院議員がいないのに誰がでるのか?参議院議員ですね。だから、参議院の緊急集会。緊急の案件がすべて片付けば閉会となります。

国会の種類 内容  会期 
通常国会  予算や法律を決める  150日
臨時国会 衆参議員いずれかの1/4の議員が開催を要求した場合。また、内閣が必要と認めた場合。  衆参両議院が協議し決める
特別国会 衆議院解散後30日以内。総理大臣を指名。  衆参両議院が協議し決める 
参議院の緊急集会 衆議院解散中の緊急時  緊急の案件が議決した場合。