平安時代中期の栄えた文化を国風文化といいます。
当時は、菅原道真の提案によって遣唐使が廃止されましたので大陸からの文化が消化、吸収されて日本特有の文化が形成されていくことになります。
この国風文化の特色を短い言葉で表すとすれば日本風の貴族文化。大発明だったのが「かな文字」の発明です。この「かな文字」の発明により国文学は大きく発展し、すぐれた女流作家も出現します。
紫式部の「源氏物語(げんじものがたり)」は有名ですね。また、作者は不明ですが「竹取物語(たけとりものがたり)」も有名。これは、かぐや姫の物語ですよ。
随筆では、清少納言(せいしょうなごん)の「枕草子(まくらのそうし)」(春はあけぼの やうやう白くなりゆく山際・・・ってヤツ)。紀行文では紀貫之(きのつらゆき)の「土佐日記(とさにっき)」。歌集でも紀貫之が編纂した「古今和歌集(こきんわかしゅう)」。説話では「今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)」などが有名です。 |