国連
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国連とは1945年に設立された国際組織です。1945年といえば・・・。そうですね。第二次世界大戦終戦の年ですね。
第二次世界大戦では、多くの国で多くの犠牲者がでました。その反省から平和の維持を第一の目的とした国連ができたのです。
たとえば、テロとか戦争、環境問題など一ヵ国で対処するのが難しい場合がありますね。世界の国々で協力し合い解決に導かなければならないような問題の時、中心となるのが国連です。
国連の役割 |
1.国際平和と安全の維持 |
2.加盟国間の友好関係を発展させる |
3.貧しい人たちの生活を向上させ、飢えや非識字を克服し互いの権利、自由の尊重を促進するため共同で努力する |
4..各国がこれらの目的を達成できるように助けるための中心的役割を果たす |
さて、日本もこの国連の加盟国です。国連の分担金は2014年の時点でアメリカが22%、その次が日本で10.8%を担っています。
結構、貢献していますね。日本・・・。でも、日本は国連の常任理事国ではないんです。常任理事国ってなんじゃ?って感じですよね。
常任理事国は、中国、ロシア、アメリカ、イギリス、フランスの5カ国です。この常任理事国は基本的に変わることはありません。また、非常任理事国というのもあります。こちらは10ヵ国。全加盟国により選挙で選ばれます。任期は2年ですのでどんどん入れ替わっていきます。
では、常任理事国はどんな特権があるのか?
常任理事国には「拒否権」があります。みんなで「こうした方がいいんじゃない?」って決めたとしても常任理事国5カ国の内、1カ国でも「反対」すれば、それは成立しないんですね。かなり強力な権利です。
しかし、なぜ、中国、ロシア、アメリカ、イギリス、フランスの5カ国が常任理事国となったのか?
よ〜く、見てください。中国、ロシア、アメリカ、イギリス、フランス。そう、第二次世界大戦での戦勝国です。国連自体が第二次世界大戦後に多くの犠牲を出した反省から組織されたわけですからね。敗戦国、つまり、敵国の日本、イタリア、ドイツは常任理事国に入れてもらえないわけです。
非常任理事国には日本は何度もなっています。2016年時点では、国連加盟国の中で最多の11回。ですから、「日本もそろそろ常任理事国に入れてよ〜」とお願いしていますが、常任理事国の中の1カ国でも「ダメ〜」って言ったら、まぁ難しいんですね。
とはいえ、へそを曲げてしまってはいけません。国連は、国際紛争の解決を助けたり、疫病の対策、貧困の削減、人権尊重の推進、薬物不正取引やテロなど多くの国で協力して解決に努める大切な組織です。お金をいっぱい出してるのに何か優遇されないからムカつく!って気にもなりますが、大きな器を見せると思ってがまんですね。
しかし、日本での国連に関する知識は加盟国の中でもちょっと低いといわれています。フランスやドイツ、イタリア、イギリスでは国連に関する認識率は90%以上であるのに対して、日本は78%ほどだそうです。また、国連に対して良いイメージを持っている人は日本では45%ほどとやはり低い傾向にあります。
まぁ、学校などでもあまり詳しく教えられた記憶は少ないですしね。しかし、国際的に重要な組織ですのでしっかりと学んでおきましょう。
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