コペルニクスが始めて地動説を唱えたわけじゃない
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コペルニクスといえば地動説。地動説といえば、コペルニクスというくらい地動説を始めて唱えたのは、コペルニクスだと思われている方も多いと思います。
しかし、このコペルニクスが始めて地動説を唱えた訳では実はありません。
地動説は、ギリシア時代からすでにありました。天文学者のアリタルコスという人は太陽中心説を唱えていますが、この人が亡くなったのは紀元前230年。そして、コペルニクスが地動説を発表したのは1543年です。かな〜り古くから実は太陽の周りを地球が回っているんじゃない?という考えはあったようです。
しかし、当時は、まだ太陽中心説を決定付ける証拠を提示することはできない。中世になっても、カトリック教会がアリストテレスの天動説を指示し、地動説を弾圧していた為になかなか地動説が世にでることはありませんでした。
とはいえ、天文学が進むにつれ天動説では合理的に説明が付かない惑星の動きなども発見されていきます。
そして、1543年ついにコペルニクスによる地動説の発表です。
このコペルニクスが書いた自署のなかでも、ちゃんとアリタルコスの地動説が紹介されています。
つまり、最初に地動説を唱えたのはコペルニクスではありませんが、ちゃんと本として出版したのがコペルニクスということになります。
ちなみに、じゃ、ガリレオガリレイは何だ?と思われる方もいると思いますが、ガリレオはコペルニクスの地動説をより決定的なものにした人です。
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