エジプト王国 クレオパトラ
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誰もが知っているであろうエジプト王国のクレオパトラ。学生さんなら、このエジプト王国とローマとの係わり合いがとても重要!
ですから、ここでは、ローマとクレオパトラについて学んでいきますよ。
まずは、ローマから・・・。
ローマは、ポエニ戦争などで領土を広げていくものの新たな問題も発生していました。大きな貧富の差などが、その問題のひとつです。当時は、自分で武器を購入して戦争に行くというのが当たり前の時代でしたので、中小農民が貧乏になってしまうと国としてもピンチになるんです。武器が買えないので戦争にいけない。すると国防も危機的状況になるというわけですね。
そこで、改革を行うんですが失敗。ローマは内乱の1世紀といわれる時代に突入していきます。
そうしたローマの混乱期の中、独裁政治を行ったのがカエサルという軍人であり政治家の人。当初は、三頭政治といてポンペイウスやクラッススと共に強力して政治を行っていたんですけど、やがて政権を奪取し独裁的な政治権力を握ったんですねぇ。
そんなカエサルがエジプト遠征の時にであったのがクレオパトラでした。彼女は、異母弟のプトレイオス13世と結婚して共同統治者となっていたんですけどあまり仲がよろしくないので、その地位も怪しくなっていた・・・。
そこでクレオパトラはカエサルを誘惑するんですね。絨毯で自らの体を包んでカエサルの部屋に忍び込んだという話は有名です。
ちなみにクレオパトラはエジプト人ではなくギリシア人。だから、鼻筋も通っていて美人だったようですね。余談ですけど、あの有名な言葉「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら世界の歴史は変わっていただろう」といったのはフランスの哲学者パスカルです。しかも、クレオパトラは数ヶ国語をあやつる才女だったというからそういったところにも惹かれたんでしょうね。
見事にカエサルはメロメロになるんです。そして、カエサルの仲介で共同統治者に返り咲き、後に夫を倒して女王の座を手に入れます。
そして、カエサルとクレオパトラの間には子供も生まれ、これでローマとエジプトは戦争する必要もなくなります。
ですが、このカエサルはローマで暗殺されちゃうんです。
あら大変!クレオパトラどうすんの?
ローマでの次の権力者を誘惑すればいい・・・。そう、ローマでは、第2回三頭政治が行われアントニウス、オクタヴィアヌス、レピドゥスの三人が権力を握っていた。その中のアントニウスにクレオパトラは狙いをつけるんです。
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シェイクスピアの「アントニーとクレオパトラ」は有名。
「ロミオとジュリエット」はこの2人のお話がモデルに
なっているんじゃ?という人もいるくらいドラマチック。 |
レピドゥスがオクタヴィアヌスに歯向かい失脚させられるとローマでは、アントニウスとオクタヴィアヌスの対立が始まります。
アントニウスはクレオパトラにメロメロになちゃってましたので、これはオクタヴィアヌス率いるローマVSアントニウス派のローマ軍+エジプトの対立。この戦いをアクティウムの海戦というよ。
実は、この争い。はじめはアントニウスの方が押していたんですが、なぜかクレオパトラのいるエジプト軍が途中で撤退してしまう。そこで、アントニウスもいっしょになって撤退しちゃうんですけど、残された軍は当然、オクタヴィアヌスによって壊滅させられちゃう。しかも、エジプトの首都にてクレオパトラが自殺したと聞かされたアントニウスは自らも命をたっちゃうんです。
ですが、実はクレオパトラの自殺は勘違いで、まだ生きていた・・・。
しかし、さすがにアントニウスを失ったクレオパトラも、もはやこれまでと命を自らたちゃうんですね。
ちょっとドラマチックですが、必死に戦っていた部下の人たちはかわいそう・・・。
この後、エジプトはローマの支配下に入りローマ帝国の時代へと移り変わっていきます。
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