ジパングというのは、日本じゃなかった?
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日本のことを英語でジャパンといいますね。この由来はマルコポーロが東方見聞録の中で日本のことを「黄金の国、ジパング」として紹介したからであると一般的に言われています。
しかし、黄金の国?というところで首を傾げた方もおおいのではないでしょうか?黄金の国っていうほど、日本に金はあったの?
実は、マルコポーロは日本に実際来たわけではないんですね。中国にて聞いた話として東方見聞録に収録しているんです。
なので支配者の宮殿の屋根は金で吹き付けられていて、廊下なんかも4センチほどの金の板でできているなどと随分大げさに書かれています。
ですが、マルコポーロもその黄金の国が日本であるとは言っていないんですね。「ジパングという大陸から2400キロの距離にある大きな島があり、そこの住民は色が白く、文化的で、物資に恵まれている。偶像を支配し、どこにも属せず独立している。黄金は無尽蔵にあるが、国王はそれが外にでるのを禁止している」と紹介しています。そんな国があるらしいよっ、と東方見聞録にてヨーロッパの人たちにアジアを紹介したんですね。
ですから、別にそれが日本であるとしたわけではないんです。
2007年にはスペイン在住の的場節子さんが10年かけて調べ上げた『ジパングと日本』という本が出版されました。これによれば、ジパングは日本ではなくフィリピンだったんじゃないか?とされています。
たしかに当時鎌倉時代であった日本の史実とマルコポーロが東方見聞録で紹介したジパングとでは、かなり符合しない点がありますからね。
マルコポーロが紹介したジパングは日本ではなく、他の国、あるいは架空の国であった可能性が最近では有力な説とされているようです。
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