マウス戦車
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ドイツのヒトラーは、フェルディナント・ポルシェ博士に途方もない計画を伝えます。なんと100トン級の戦車をつくれというのです。
あの有名なドイツ戦車「ティガー」ですら、57トン。その倍の重さをもつ戦車をつくれというのです。
しか〜し!出来上がった戦車は何と驚きの188トン!これがドイツの超重戦車「マウス」です。もうマウスってレベルじゃないんですけどね。
なんでこんなに重くなってしまったのかというと、防御力も重視せねばならないということで装甲の厚さを最大で240ミリにまでしてしまった。さらに主砲には12.8センチ砲を装備。しかし、これだけでは足りないだろうということで7.5センチ砲も搭載。
188トンもあるのでエンジンは1200馬力+電気モーターの併用。
ですが、さすがに重過ぎて橋は渡れない。そこでマウスの車体を防水仕様にします。もはや、橋を渡るという発想ではなく、川をそのまま横切るという設計。
ものすごく、強そうですが、このマウスはスピードが超遅い・・・。おおよそ20キロほどの時速はでますが、整備されていない道では時速13キロがやっと・・・。
では、実戦にてどの程度、このマウス戦車は活躍できたのかというと、残念ながら実戦に投入されることはありませんでした。予定では135両の生産でしたが完成したのは試作機2両のみ。
ちなみに、こちらも幻となりましたが、ヒトラーはマウス戦車よりも更に大きな「ラーテ」という1000トン級の戦車の構想もありました。こちらにはなんと巡洋艦用の連式28センチ砲を搭載させ船舶エンジンを搭載する予定だったようです。
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