明治文化
|
明治文化の特色としては、それまであった日本文化に急速に西洋の文化が混合されていきます。
当初は、極端な欧米主義により西洋中心の歴史観や進化論を無批判に受け入れるようなことになりますが、その後、日本の文化や歴史を西洋の考え方に当てはめる傾向が強くなっていきます。
福沢諭吉は、「学問のすすめ」で文明の進歩は政府ではなく、民間の人々の努力によりなされると説き、西洋の知を世に広めました。
また、医学、物理、化学の分野でも日本人による本格的な研究が始まります。野口英世は黄熱病の研究。長岡半太郎は原子模型の研究など世界的にも大きな発見、発明を行いました。
文学の世界では、坪内逍遥が『小説神髄』の中でそれまでの道徳的な内容から離れ写実を重んじることを訴えます。その後、二葉亭四迷は『浮雲』を口語体で書きました。
日清戦争の前後になるとロマン主義といわれ与謝野晶子らが活躍します。ロマン主義っていうのは、人間の自由な感情を重視するものですね。
日露戦争頃になると自然主義といって人生や社会などの現実をありのままに表現する文学が評価されるようになり田山花袋の『蒲団』などがそうですね。
また、彼ら自然主義が文壇で影響力を誇ると自然主義文学を批判する人たちも出てきます。夏目漱石や森鴎外がそうですよ。
>文明開化
科学者 |
医学 |
北里柴三郎 |
破傷風血清療法の発見 |
志賀潔 |
赤痢菌の発見 |
野口英世 |
黄熱病の研究 |
科学 |
鈴木梅太郎 |
ビタミンB1の発見 |
高峰譲吉 |
ジアスターゼの創製 |
文学 |
写実主義 |
坪内逍遥 |
小説神髄 |
二葉亭四迷 |
浮雲 |
ロマン主義 |
島崎藤村 |
若菜集 |
与謝野晶子 |
みだれ髪 |
自然主義 |
田山花袋 |
蒲団・田舎教師 |
石川啄木 |
一握の砂(歌集) |
反自然主義 |
夏目漱石 |
吾輩は猫である・坊ちゃん |
森鴎外 |
雁・阿部一族 |
|
|
|
|