室町文化
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室町時代の文化を室町文化といいます。特色としては、公家文化と武家文化が融合し、元や明の文化の影響を受けたといわれています。
室町文化には、足利義満(あしかが よしみつ)の頃(14世紀末)の北山文化(きたやまぶんか)と足利義政(あしかが よしまさ)の頃(15世紀後半)の東山文化(ひがしやまぶんか)とに分けて覚えましょう。
北山文化で有名なのは、何と言っても金閣寺!寝殿造+禅宗様式で建てられ、世界文化遺産に登録されています。この金閣寺は足利義満の別荘として建てられました。全体がキンピカでかっこいい。
また、芸能の分野では、能楽(のうがく)が流行。観阿弥・世阿弥(かんあみ・ぜあみ)の親子が足利義満の保護を受け、特に世阿弥は義満にかなり可愛がられたといわれています。彼は、「風姿花伝(ふうしかでん)」という演劇論も書いていて「初心忘れるるべからず」という言葉は今も残っていますね。
東山文化では、足利義政の別荘である銀閣寺。金閣寺に比べ地味です。中学生の頃、修学旅行で行った時は「なんじゃ、この古い寺みたいな家は?」とほぼ素通りしたのを思えていますが、年を重ねてから行くと実は金閣寺よりもかなりセンスがいいことに気がつきます。今の金閣寺が再建されたものなのに対して銀閣寺は当時の姿のまま残っています。こちらは、金閣寺同様世界文化遺産+国宝にも指定されているよ。
また、絵画の世界では雪舟(せっしゅう)が水墨画を大成。この雪舟で有名なお話があります。
雪舟は、子供のころお寺にあずけられていたのですが、絵ばっかり描いていてお経を読むことに興味を示さない。そこで、和尚さんは本堂の柱に雪舟を縛り上げ、お仕置きをします。夕方になり、様子を見に来た和尚はびっくり。雪舟の足元に大きなネズミが・・・。噛まれては大変と和尚は、雪舟の縄を解いてやりますが、なぜかネズミは動かない。それもそのはず、そのネズミは、雪舟が流した涙を足の親指につけて床に描いたものだったというのです。そのあまりの出来栄えに、和尚はその後雪舟が絵を描くことを戒めることはなくなったとか?
文学では、「太平記(たいへいき)」(軍記物)、また連歌(れんが)といって和歌の五七五と七七を交互に読み連ねていく遊びも流行りました。
「お伽草子(おとぎそうし)」も超有名!一寸法師や浦島太郎など絵入りの物語が大衆に親しまれましたがこれらをお伽草子といいます。今で言うマンガみたいなものですね。
室町文化(北山文化)
建築 |
絵画 |
その他 |
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金閣寺(寝殿造、禅宗様) |
瓢鮎図(如拙) |
風姿花伝(世阿弥) |
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興福寺東金堂(和様) |
寒山拾得図(周文) |
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室町文化(東山文化) |
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建物 |
絵画 |
その他 |
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銀閣寺(書院造、禅宗様) |
四季山水図巻(雪舟) |
お伽草子(浦島太郎、一寸法師) |
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竜安寺庭園(枯山水) |
秋冬山水図(雪舟) |
太平記(軍記物) |
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大徳寺大仙院庭園(枯山水) |
大仙院花鳥図(伝狩野元信) |
連歌 |
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