沖縄にも核兵器があった
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太平洋戦争後、沖縄はアメリカの支配下にありました。その後、27年を経て沖縄は1972年5月15日に日本に帰ってきます。
その沖縄返還の時に最大の問題となったのが核兵器の問題でした。
アメリカによる支配の時に沖縄には大量の核兵器が持ち込まれていたのです。1960年前後では、800発もの核兵器が貯蔵されていたといいます。
日本には1971年に「非核三原則」が国会決議されました。それ以前にも佐藤栄作首相が非核三原則を国会で明言していますからね。沖縄は帰ってきてほしいけど、核兵器までついて来たら困っちゃうんですね。
しかし、この問題には時代が味方することになります。そもそも地上の基地に核兵器など貯蔵しておくと、かえってそこを狙われかねないんですね。なので、当時はすでに核ミサイルなどは原子力潜水艦に乗せて海の深くに待機させておくという戦略が多くなっていたんです。
なので、アメリカは沖縄からの核兵器の撤去を約束してくれました。
ですが、この核兵器の撤去には「密約」が交わされていたといわれています。1994年に「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」のを書いた若泉敬さん。彼は佐藤栄作の密使として活躍していたんですが、この著書によれば沖縄返還にはアメリカが核兵器が必要だと判断した場合には、再び沖縄に核兵器を持ち込むことを日本は認めなければならないという密約が交わされていたことを暴露しました。(日本外務省はこれを否定しています。)
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