老将・鬼庭良直(おにわよしなお)
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主君を守るため、73歳という老体に鞭打って戦場に出た老将、鬼庭良直。この鬼庭良直は、高齢で重い甲冑など身に着けることが出来なかった為に水色の法被に黄色の綿帽子を被って出陣したといいます。もはや、死など微塵も恐れず、死に場所を戦場でと決めた男の中の男!!!
鬼庭良直は、伊達政宗の父、輝宗に仕えておりました。その輝宗が、二本松城主・畠山義継(はたけやまよしつぐ)に殺害されてしまいます。父の仇と立ち上がった政宗。鬼庭良直は、この時すでに隠居していましたが、世話になった輝宗の仇討ちとあらば・・・と、73歳という高齢にも関わらず、刀をとることを決意します。
とはいえ、二本松城も守りは堅く、そうそう落とすことはできません。そんなこんなをしている内に二本松城を支援するために連合軍が結成され3万もの大軍で攻めてきます。ちなみに、政宗軍の兵は7000ほど。4倍以上の兵力です。
鬼庭良直は、政宗より授かった金色の采配を手に60騎の兵を引きつれ勇敢に戦います。そして、敵兵を200余りも討ち取り、最後は戦場にて壮絶な最後を迎えることになりました。
齢70を過ぎて、伊達家のために戦地に赴いた鬼庭。その功績をたたえ、政宗は良直の妻に隠居領分の知行を与えたといいます。
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