楽市・楽座
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楽市・楽座とは、座商人の特権や市場税を廃止し、城下町の繁栄をはかる経済政策のことです。
織田信長の楽市・楽座が有名ですね。(それ以前にも戦国大名の六角定頼が楽市楽座を発令していますが)
当時は、「座」という商人たちの組合のようなものがありました。この組合があると、新しく商売をしたい人がいてもなかなか新規参入が難しい。
そこで、座を廃止し、うちの城下町ではどんどん自由に商売していいよ。しかも、税金も安いよ。と宣伝した訳です。
現代風にいえば、「規制緩和」と「減税」を町で行ったわけですね。
商売をする方としては、税金が安い方がいいに決まっています。市場を牛耳る「座」もない方が新規参入を狙う者にとってもありがたい。すると、町に人が集まってきて、城下町が潤うという訳です。
また、信長は、従来する商人達に安土城下の道路を使い、さらに安土の地に宿泊することを義務づけたりもします。そうすることで、安土の町にてお金を使ってくれますね。
こうして、楽市楽座により城下に流通を集中させて、町を繁栄させ人を集めたのですね。
こうすることにより、信長は経済を活性化させながら、商工業の人々を自身の権力のもとで統制していくことができるという狙いがあったといわれています。
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