古代ローマ イタリア半島統一
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ローマは都市国家から始まり、やがてイタリア半島を統一、その後は地中海全体を支配するまでになります。
今回は、イタリア半島統一の部分を学んでいきましょう。
当時のローマの敵はイタリア半島の北方にいたエトルリア人。それから中部、東部にいたラテン人、また南部にいたギリシア人。これらをことごとく制圧し紀元前3世紀前半にはイタリア半島をほぼ制圧します。
支配したはいいけど、その後怖いのが彼らの反抗。そこでローマは分割統治という方法をつかいます。
この分割統治とは、征服した都市国家に各々、個別にローマとの同盟を結ばせるのですが、みな同じではなく、差をつけたんです。これによってローマに征服された都市国家が団結して反抗してくるのを防いだんですね。
分割統治 |
植民市 |
ローマと対等な都市(ローマ市民権が認められている) |
自治市 |
ローマ市民権はないが自治権が認められた都市。貢税も免れる。 |
同盟市 |
ローマ市民権はなく、自治権もない。軍役、納税などの義務を負う。 |
このように、各々、別々の関係をローマとの間に結び、彼らが横の連携で団結しないようにします。
ちなみに植民市と同盟市を逆に覚えてしまう場合が多いので注意してね。植民市というと酷い扱いを受けているイメージですが、実はローマと対等な関係にある都市です。一方、同盟市は義務ばかり多くて権利がないもっとも抑圧された都市です。言葉のイメージとは逆になりますので頭に入れておきましょうね。
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>ポエニ戦争
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