歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記第二次世界大戦の戦車・戦闘機・戦艦>空母「信濃」

空母「信濃」 


 空母「信濃」は1940年5月、つまり太平洋戦争の1年7ヶ月前に横須賀で建造が始まりました。しかし、この時の計画としては、空母ではなく戦艦として建造が始まります。

 とはいえ、太平洋戦争が始まってみると戦艦が巨砲で打ち合うような戦いは少なく、空母から飛び立つ戦闘機による空中戦が圧倒的に多い。

 しかも、日本側はミッドウェー海戦にて主力空母を4隻、マリアナ沖海戦で3隻もの空母を失ったことから大急ぎで「信濃」は戦艦から空母へと変更して完成させることとなります。

 もともと戦艦として計画されていた「信濃」は排水量6万2000トンと超デカイ!しかし、空母としての設計ではないので航空機搭載数が40〜50機ほどしか搭載できな設計となっていました。

 しかし、日本としては、主力空母を失いまくっていたので「信濃」の空母としての完成には期待をしていたんです。ですが!なんと空母「信濃」は竣工から僅か10日で海に沈むことになります。

 竣工といっても実際には未完成。まだ機銃やら高角砲やらが取り付けられていない。船は基本的にある程度完成したらためし運転のようなかたちで海に出て細々とした調整、工事を行い完成になるんですが、「信濃」も横須賀を出発、航行中も電気配線の工事などを行いながら海に出ました。

 一応、危険なので3隻(4隻との説もある)の駆逐艦を連れていきます。しか〜し!その時、アメリカ軍潜水艦アーチャーフィッシュに見つかってしまうのです!信濃もまったく気がつかなかったわけではなく「何かいるから見て来い!」と駆逐艦「雪風」に偵察を命じたのですが、なんと雪風は「漁船でした」と報告!

 その後、アーチャーフィッシュからは魚雷6発が発射され信濃に命中。まだ、防水設備が不十分であったことや傾斜復元テストが行われていなかったことなどが重なり、大量の海水が流入した船体はみるみる傾いていき、ついに転覆。空母「信濃」は未完成のまま海底へと沈んでいくことになるのでした。