小説やドラマ、ゲームなどにも多くとり上げられており、人気の高い「しんせんぐみ」。
しかし、新撰組というタイトルのものもあれば、新選組となっているものもあります。一例を挙げますと・・・。
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新選組血風録 (本) |
司馬遼太郎 |
新選組物語 (本) |
子母沢寛 |
新選組!(ドラマ) |
主演 香取慎吾 |
新撰組顛末期 (本) |
永倉新八 |
新撰組 PEACEMAKER (映画) |
主演 須賀健太 |
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などなど・・・。
これ、実際どっちが本当かというと、実はどっちもありのようです。
新撰組に関して云えば、会津藩庁記録には「新撰組浪士共」と1919年の記録に残っていし、新選組に関しても1893年の維新史談という本でこの漢字が用いられています。探せばまだまだある・・・。
実際に「しんせんぐみ」が活躍したのは1862年〜1867年ですから、その時代からは少しずれてしまっていますが、それでもこれらの史料から見ると少なくとも今から100年前で、すでにふたつの漢字がどちらも使われていたことがわかります。
ちなみに、「しんせんぐみ」が再評価されるきっかけとなる、昭和3年の作家・子母沢 寛の「新選組始末記」と歴史家・平尾道雄の「新撰組史」。これも、選と選が違い、そのことでこの2人は会談したことがあるそうです。話し合いの結果導かれた結論は「実際、当時のしんせんぐみ、当事者たちは選と撰どちらとも決めていなかったのではないか?」という結論でお互い納得となりました。
また、ウィキペリア(2012/11/15)によると局長の近藤勇自身、表記には両方の字をもちいていたそうなので、どっちも正しいというのが正解のようです。
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