釈迦と仏陀の違いとは?
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釈迦、仏陀(ブッダ)、菩薩・・・。仏教にはいろいろな呼び名がありますね。
これらの違いってなに?って疑問に思った方も多いのではないでしょうか?
まず、釈迦ですが、これは普通、仏教を創始したガウタマ=シッダールタという人のことを指します。このガウタマは釈迦族の国(ネパール王国の西南部あたり)の王子様。後に出家して仏教を創始するわけですが、釈迦族の王子様だったので釈迦と呼ばれるようになったんですね。
では、仏陀とは?仏教では悟りを得た人のことを「仏陀(ブッダ)」と呼びます。ですから、本来仏陀とは、個人を指す名称ではなく悟りを得た人たちのことを指します。しかし、仏陀というと一般的にはガウタマのことを指す場合も多いのですけどね。
それでは、菩薩とは?釈迦が亡くなって100年ほど経つと仏教にも変化が起きてきます。大きく別けると大乗仏教と上座部仏教といって2つの枝分かれするようになるんです。上座部仏教とは、オリジナルの仏教に近い考えです。基本的には、自分が救われるために修行し悟りを得るというもの。大乗仏教とは、もっと悩みをもった大勢の人々を救うべきであるという考え。その大乗仏教において多くの人々を救済しながらも自らも悟りを得る為に修行している人のことを「菩薩」といいます。
この菩薩は、後に人々の信仰の対象となっていきますね。観音菩薩やお地蔵様こと弥勒菩薩なんかがそうです。
この大乗仏教が中央アジアから中国、朝鮮半島、そして日本にも伝わってきます。なので、観音菩薩やお地蔵様は、私たちにも馴染みが深いんですね。
一方、上座部仏教は東南アジアやスリランカ、南方に伝わっていきます。
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