戦艦 シャルンホルスト
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ドイツの戦艦「シャルンホルスト」。この戦艦の名前は、ナポレオンの占領支配からドイツが独立をはたした際に活躍したプロイセンの将軍ゲルハルト・フォン・シャルンホルストに由来します。
ドイツは第一次世界大戦にて敗北。その後、ヴェルサイユ条約にて戦艦の保有が許されていませんでした。しかし、ナチスが政権を握ると、それをあっさりと破棄し、戦艦の製造に乗り出します。
そして、造られたのが「シャルンホルスト」です。
このシャルンホルストの全長は235.4メートル。排水量は、基準で31850トンですので、ちょっと小ぶりの戦艦ですね。日本の「大和」と比べても排水量は半分くらいですので、国によっては巡洋戦艦に位置するサイズです。
シャルンホルストは、建造中から不幸に見舞われて「呪われた戦艦」などとも云われています。
まず、建造中にボイラーが爆発、その後、艦長候補が心臓発作で死亡したり、関係者が亡くなっていったり・・・。
そして、何より奇妙なのが、シャルンホルストの洗礼親となった少女が不思議な文字を残して手首を切り、突如自殺してしまいます。ヨーロッパでは、船が誕生した際、抽選により選ばれた少女が洗礼親となって祝福の言葉を述べ、航海の安全を祈るという儀式があるのですが、その少女が自殺してしまったのです。しかも、残された遺書らしきものには、難解な古代語らしき文字で「私は魅せられた」「護りなさい」といった内容が書かれていたといいます。
シャルンホルストは、なんとか完成にこぎつけ、翌日、進水式という時にも、船台からすべり出し、辺りの船を潰しながら勝手に進水してしまったりと、完成までに多くの犠牲者や事故が起きたんです。
それでも、シャルンホルストはノルウェー侵攻などでは活躍。しかし、1943年のイギリス艦隊との交戦にてシャルンホルストは11本の魚雷を受け沈没することになりました。
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