小学生の歴史・明治維新と新しい政治
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@明治新政府
江戸幕府の時代が終わりを告げ、明治天皇は新政府の基本方針として5か条の御誓文(5かじょうのごせいもん)を出すよ。これには「これからは議会を広く開いて、みんなの意見を尊重しよう」といった内容が書かれていた。
そして、版籍奉還(はんせきほうかん)といって、それまで藩主といって地方のえらい人が持っていた土地や人民(戸籍)を朝廷に返すことや廃藩置県(はいはんちけん)といって藩をやめて府や県を置いて、そこに知事や県令といった代わりのえらい人を送り込んだんだ。
また、士農工商の身分制度も廃止されるよ。しかし、まだ皇族、華族、士族、平民などといって、この頃はまだすべての人が平等といった訳ではないんだね。
A地租改正
税金の制度も変わったよ。地租改正(ちそかいせい)といって、土地の所有者に土地の価値の3%を現金で納めるようにした。米の税(年貢)から現金にかわったんだね。とはいえ、3%というのは江戸時代の年貢とほとんど一緒だったので不平不満が多く、後に2.5%に引き下げられるよ。
B強い国づくり
世界と渡り合える強い国づくりの為に徴兵令(ちょうへいれい)というのも出される。これは、すべての男子は満20歳になると3年間軍隊に入らなくてはならないと決めたんだ。
外国の技術をとりいれて産業も強くしようと国の費用で工場や鉱山を開いていった。群馬県の富岡製糸場が有名でそれ以外にも造船所などもつくられたよ。
また、政治も変わっていくよ。伊藤博文(いとうひろぶみ)は、ドイツの憲法を学んで、初代内閣総理大臣になると天皇の名において1889年には大日本帝国憲法を発布するよ。これは、主権は天皇にあり軍隊も天皇が統率する。議会も天皇によって選ばれた人や皇族・華族で構成されるといった内容だった。
C文明開化
江戸時代から明治時代にかわり、いっきに海外の文化が流れ込んでくる。ちょんまげ頭の人は徐々に減り始め、洋服の人が増え、街にはガス灯が灯り、牛肉やビールを好む人が増える。暦も1873年から太陽暦といって、今みんなが使っているものにかわり、日曜日がお休みになったのもこの頃からだね。いっきに文化がかわっていった、これらの状況を文明開化というよ。
>日清・日露戦争
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