小学生の歴史・第一次世界大戦と普通選挙

　
　①第一次世界大戦
　
　第一次世界大戦のきっかけは、サラエボ事件というのがきっかけだったんだ。これは、サラエボという場所でオーストリア皇太子の夫妻が殺されてしまった事件。この犯人はセルビアとう国の青年だった。これで、オーストリアとセルビアが争うことになる。

　でも、これだけならオーストリアとセルビアだけの戦争で世界大戦とはならないのだけれども、問題はセルビアとオースリアという国の位置にある。この辺りは、バルカン半島といわれヨーロッパの国々が植民地争いを繰り広げていたんだ。そして、ヨーロッパの国々はこの戦争で利益を得ようと次々に参戦していくことになるよ。

　とはいえ、この時点では、実は日本はまったく関係ない。だってヨーロッパの戦争だし、日本から超遠い・・・。しかし、日本もちゃっかり戦争に参加して利益を得るよ。

　その方法が、ちょっとスゴイ。日本は当時、イギリスと同盟を結んでいた。この同盟の約束事が「どちらかの国が2国以上の国を相手にする場合は、もう一方の国は参戦して味方する」というもの。第一次世界大戦にはイギリスも参戦していたので、日本もイギリスの味方します！と強引に参戦するんだね。っていっても、ヨーロッパまでは遠すぎるし、イギリスも別に日本に助けて欲しいなんて思ってなかったんだけどね。そして、日本はどこを攻撃したかというとなんと中国のドイツ基地。そんなとこ、攻撃してどうすんの？って話だけど、日本にとってヨーロッパの戦争なんてどうでもよかった。目的は中国侵略！日本は、これで中国に21か条の要求というのを突きつけてシャントン省のドイツがもっていた利権をもらっちゃうよ。

　でもこれで、当然ながら日本は中国からかなり嫌われることになるんだね。

　②普通選挙

　1925年には、普通選挙制というのが始まる。普通選挙というから現在のように20歳を超えれば皆、選挙権を得ると思いがちだけど、この時は、まだ25歳以上の男子にのみ選挙権が与えられただけだった。それでも、それまでは税金を多く納めている人しか選挙権がなかったわけだから、随分多くの人が選挙に参加できるようになったんだね。人口の約20％が選挙権を得たことになるよ。

　ちなみに現在のように20歳以上の男女に選挙権が与えられるようになったのは太平洋戦争後の1946年からだね。

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