中華人民共和国の成立
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清が滅亡し1912年には孫文(そんぶん)が臨時大統領となり中華民国が成立しますが、その後の中国は事実上、分裂状態となり欧米列国の食い物としれていきます。
日本も第一次世界大戦中に中国に対して二十一か条の要求を出すなどしたことから、中国国内では一気に反日派が増えることになっていきます。
また、その後も日本は、清の最後の皇帝、溥儀(ふぎ)をかつぎ出し、中国国内に満州国というほとんど日本の操り人形のような国を建国するなどして、ついには日本と中国では、日中戦争といわれる戦争状態へと入っていくことになるのです。
しか〜し、日本はなんと、この中国と戦争している間にアメリカとも戦争してしまう。これが太平洋戦争ですね。なんで、こんな無茶なことしたの?そう思った方は、長くなるので「太平洋戦争の原因」を読んでね。
そして、結果としては、ご存知のように日本は太平洋戦争に敗戦。中国では、日本を追い払ってバンザーイとなるわけですが、残念なことに国民党と中国共産党という2つの勢力の間で内戦が再発してしまうのです。
実は、この蒋介石(しょうかいせき)率いる国民党と毛沢東(もうたくとう)率いる共産党とは日中戦争以前から争っていたんです。しかし、日本との戦争状態となり、国内で争っている場合じゃないんじゃない?ということで毛沢東側が内戦停止を呼びかけ、国民党も内部で蒋介石を軟禁してまで説得し中国国内の内戦を停止していたんですねぇ。
しかし、日本を追い出してからは再び中国大陸の覇権を争い対立することとなります。
蒋介石率いる国民党は、アメリカの支援を受け当初は戦いを優位に進めます。もともと、日中戦争前も国民党の方が優勢でした。だから、蒋介石は、内戦停止を嫌がっていたんです。しかし、政治的に腐敗したことや経済が不安定となっていったことから徐々に国民の支持が離れていきます。
一方、ソ連の支援を受けていた毛沢東率いる共産党は、人民解放軍の軍備を増やし、土地改革などを行い国民の支持を確実なものにしていく・・・。
そして、1949年には共産党は北京を占領。その年、毛沢東を首席とし周恩来(しゅうおんらい)を首相として中華人民共和国を建国することになります。
<中華民国の成立
>毛沢東からケ小平の時代へ
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