
残念ながら本番中の写真撮影が禁じられていたので、祭りの後(?)の風景と私の回想で...
当日の演目は、能「道成寺」、狂「布施無経」、仕舞「船弁慶」。
狂言で笑い、仕舞で感心し(これは何とも「へ〜」って思ってるだけでした。すみません)、
能で恐怖感を味わった。
狂言は面白いんだって良く聞いていましたが、本当に笑えるものだとは...
能はね、もうあれは何とも言えない体験でした。今回の演目道成寺が女性の怨念モノだからそうなのでしょうが、
なんというか、日本独特の、神経にちくちくくる恐怖感。暗闇の中、はっと気づくとしのびよる白拍子の影。
知らないだけに、「次は何?何がおこるの?!」とどきどきしてるだけで、私の神経ズタズタって感じでした。
舞を舞っている白拍子が本性を見せ、鐘の中に入ってしまうシーン。たまらないです。格好良すぎ。
それにしても、切ないですね。なんで女の恨みや嫉妬の行き着く先は鬼や蛇なんでしょう...(涙)
何はともあれ、ドキドキワクワクのの3時間?終わったあと、ちらちらと燃える薪の火をみつめながら、
楽しかった一日が終わってしまった寂しさを味わった。
先日、新内節の新内仲三郎さんのお話を伺った時、最近は舞台と観客の距離が離れてしまって、
沢山の人に新内節を楽しんでもらう機会がなくなってしまったと嘆いてらっしゃいました。
能に関しても同様で、日本の伝統芸能なのに、日本人が見たことがない、って事自体が本来おかしなこと。
昔であれば、現代人の我々が、「ちょっとこの後映画行かない?」とか、「カラオケ行こうよ」って感覚で
能や狂言など楽しんでいたのではないでしょうか?
闇の中で揺れる薪の明かりを背景に、舞を見ながら、人々は泣いたり笑ったりうっとりしたりしたのかも。
それこそ映画館でするように、音に気をつけながらお菓子食べたり、こっそり手を握り合ったり。
ロマンチックぅ〜だよね。
どうでしょう。今度「この後、能でもいかな〜い?」ってな口説き文句で気になる人をデートに...(って、これは厳しいかぁ〜?)