日本に帰ろう...


テーマ「日本の伝統芸能(小金井薪能より)」




日本の伝統芸能という言葉で思い出す代表的なものと言えば、歌舞伎、狂言、能。 その他にもいろいろあるとは思いますが、実際に見たことがある人がどのくらいいるでしょう?
まあそんな私も今回が「能」初体験。寝てしまわないか?話はちゃんと理解できるのだろうか?と、行く前から かなりの不安。
皆さんに、「薪能行くよ!」と宣伝した手前、「あ〜実はぜんぜん分からなかったし、 まったく面白くなかった〜」となってしまったらどうしようと...そんな不安の中、スタートしました 薪能な一日です。


舞台の設営風景です。
能について、実はぜんぜん詳しくないんです。今回時間がなくあまり調べてもいないし。
でも本来、「能」というものは屋外で行うものだったようですね。
小金井薪能を始まったきっかけも、小金井公園内に屋外の能舞台を作ろうという活動から始まったようです。
いつの間にか屋内の立派な能楽堂に詰め込まれてしまった「能」。
本来は、風の中で、光の中で、夜の闇の中で、人々の息遣いとともに行われていたものなのでしょう。




薪能の開始前に火入れの儀式があります。
その際、纏をもった人々が木遣りを歌いながら登場します。
それをやっているのが消防団の人々ですね。纏の写真を撮らせてくださいとお願いしたところ、 「ちゃんとこっちも撮ってよ!」との希望で、おじさまたちのお顔も撮らせて戴きました〜笑

帰り際、おじさんたちは「また来年も会おうね!」と言った。私はにこにこして「はい」と応えた。




残念ながら本番中の写真撮影が禁じられていたので、祭りの後(?)の風景と私の回想で...

当日の演目は、能「道成寺」、狂「布施無経」、仕舞「船弁慶」。
狂言で笑い、仕舞で感心し(これは何とも「へ〜」って思ってるだけでした。すみません)、 能で恐怖感を味わった。
狂言は面白いんだって良く聞いていましたが、本当に笑えるものだとは...
能はね、もうあれは何とも言えない体験でした。今回の演目道成寺が女性の怨念モノだからそうなのでしょうが、 なんというか、日本独特の、神経にちくちくくる恐怖感。暗闇の中、はっと気づくとしのびよる白拍子の影。
知らないだけに、「次は何?何がおこるの?!」とどきどきしてるだけで、私の神経ズタズタって感じでした。
舞を舞っている白拍子が本性を見せ、鐘の中に入ってしまうシーン。たまらないです。格好良すぎ。
それにしても、切ないですね。なんで女の恨みや嫉妬の行き着く先は鬼や蛇なんでしょう...(涙)

何はともあれ、ドキドキワクワクのの3時間?終わったあと、ちらちらと燃える薪の火をみつめながら、 楽しかった一日が終わってしまった寂しさを味わった。


先日、新内節の新内仲三郎さんのお話を伺った時、最近は舞台と観客の距離が離れてしまって、 沢山の人に新内節を楽しんでもらう機会がなくなってしまったと嘆いてらっしゃいました。
能に関しても同様で、日本の伝統芸能なのに、日本人が見たことがない、って事自体が本来おかしなこと。
昔であれば、現代人の我々が、「ちょっとこの後映画行かない?」とか、「カラオケ行こうよ」って感覚で 能や狂言など楽しんでいたのではないでしょうか?
闇の中で揺れる薪の明かりを背景に、舞を見ながら、人々は泣いたり笑ったりうっとりしたりしたのかも。
それこそ映画館でするように、音に気をつけながらお菓子食べたり、こっそり手を握り合ったり。
ロマンチックぅ〜だよね。

どうでしょう。今度「この後、能でもいかな〜い?」ってな口説き文句で気になる人をデートに...(って、これは厳しいかぁ〜?)

おまけ







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