『コレクションの定番』といえば、切手やコイン。でも『牛乳のフタ』を集めてい る人たちも、意外と多いんです。(知ってましたか?) 『牛乳』『フタ』というキーワードでインターネットを検索すると、『牛乳フタコ レクター』のサイトが続々と出てきます。 『へー、こんなにあるのか!』と驚いてしまうほどです。ほとんどはコレクターが 個人で作っているホームページ。まさに、施設博物館のよう。 中島康博さんが運営する『ごった煮』では、健康ランド、珍しい自動販売機、地方 CMなど、雑多な情報をのせていますが、『牛乳のフタ収集リスト』に一番力を入れ ています。『絵葉書なんかといっしょに、旅行の記念品としてもらってきたのが、 収集のきっかけです牛乳屋さんによって個性が違うのがおもしろいですね』と中島 さん。旅行に行くたびに、地元の牛乳屋さんを訪問してびん牛乳を飲み、そこでフ タをもらってきます。『一日10本飲んだこともありますけど、夏だったとはいえ さすがにあれは飲み過ぎでした(笑)』。牛乳屋さんリストには、各店の特徴やび ん牛乳の価格のほか、周辺の観光ガイドまで詳しく載っています。 ホームページ『牛乳キャップとは?』では、フタの開け方、牛乳メーカーの研究と いったマニアックな情報が目をひきます。『収集開始は小学1年生から。学校給食 のビン牛乳が原点です』と話すのは、ホームページ管理人THOさん。『普段から1 日1リットルは飲む』という牛乳好きで、飲み方にもかなりこだわりを持っていま す。『びんを透かして、牛乳の液色を確認しながら飲むという過程が好きですね』 全牛乳メーカーを訪問するのが目標だそうです。 ホームページ『ぎゅうにゅうのふた』管理人sakura-bonさんも、収集のきっかけは 小学校の学校給食。『びん牛乳のフタでメンコ遊びをしていたら、他のメーカーの キャップを持ってきたヤツがいて。それでコレクションに目覚めました』。 sakura-bonさんの場合、数を集めるより『小学生にフタコレクションを広めたい』 という思いでサイトを運営しています。『せちがらい世の中、子供がこどもらしく 熱中できる趣味が普及すれば嬉しいな、と思います。』 このようなコレクターサイトを見て、牛乳のフタを収集する人は確実に増えている ようです。昨年の夏は、『牛乳のフタ』をテーマにしたコレクター本が出版されま した。ひょっとしたら、『牛乳のフタ』、近いうちに大ブレイクするかも知れませ んよ。!? |