それでは、次の問題に行きましょう。

Aルールが分からない。そのため、見ても面白くない。です。

ルールの問題はその良し悪しを含め、あらゆるスポーツにおいて存在します。特にF1に関しては、時速300qで走行するクルマの特性を考慮すると、安全性がとても大切なファクターとなってきます。日進月歩で新しい技術が開発されるF1においては、毎年そのルール(レギュレーション)が多かれ少なかれ改定されているのです。

それでは、これだけ知っていれば最低限F1が楽しめる!ルール編

まず、前回も書いたように、F1のレースは、一年間に16回行われます。そのため、16人の優勝者が存在することになります。実際には同じドライバーが何度も優勝する事が多いので、実際に表彰台の一番上(1位=優勝)になるのは、年間で4人から8人といったところでしょうか。そして、優勝者には10ポイント(10P)得る事が出来ます。そして、1位でなくとも、現在のF1では8位までに入れば、ポイントを得る事ができます。1位以下は、2位=8P、3位=6P、4位=5P、5位=4P、6位=3P、7位=2P、8位=1Pとなっており、当然順位が良いほど、たくさんのポイントが得られます。これを、16回行い、一番ポイントの多かった選手が優勝するのです。

実は、昨年までは、このようなポイント配分ではなかったのです。昨年までは、1位=10P、2位=P、3位=P、4位=3P、5位=2P、6位=1Pだったのです。この変更は、何を意味するのでしょうか?昨年までは、1位と2位のポイント差が4Pありました。しかし、今年は2Pしかありません。そのため、1位が狙えなさそうな場合はムリをせず、安全に(といっても、全力で走行していますが)2位で8Pを取ろう、という考えがチームにも出てきます。実際、チャンピオンシップの途中までは、優勝の数が2番目ながら、コンスタントにポイントを加算して、トータルでポイントトップになっていたドラーバーもいました。(彼は、最終的には2位でした(涙))

さて、ここまで優勝という言葉をごく当たり前に使ってきましたが、F1では、二つの優勝があります。まず1つは、ドラーバー部門の優勝です。これは、上に書いたように、16レースで一番多くポイントを稼いだ選手に送られます。もう1つが、コンストラクターズ部門です。F1には、レギュレーションで、11チーム、参加することができます。そして、1つのチームにつき、2台の車がレースに出場できます。コンストラクターズ部門とは、この2台の車に乗った2人のドラーバーが得たポイントの合計が、一番多いチームが優勝になるのです。そのため、1人がガンガン表彰台に乗り、ポイントを稼いでも、もう一人が泣かず飛ばずであったら、この部門の優勝はできないのです。一般に、メディアで言う優勝とは、ドラーバー部門のことを言います。

(続く、、のか?)