分散学習VS集中学習


さてさて、今日は誰にでも身近な話題(であった)お勉強の話です。

あ〜、明日試験なのに単語まだ全部覚えてないよ〜〜。とか、

あと5時間で室町時代の文化、覚えなきゃ〜〜。

などの切羽詰った状況に遭遇したこと、ありませんか?

そういうときに、効果を発揮するのがこれ、分散学習です!

分散学習とは、その字のごとく、分散して学習する、っていうことです。一方で、集中学習も字のごとく集中的に勉強するっていう意味です。

非常に分かりやすく書くと、学習効率は

1日1時間の勉強を2日間行う>>2時間の勉強を1日行う

ということです。

しかし、これだと一夜漬けの人はもうアウトになってしまうので、一夜漬けの人にもあてはまる式にすると、
30分英語→30分数学→30分英語→30分数学→テスト>>1時間英語→1時間数学→テスト
ということになります。

つまり、ある学習を何度も繰り返し行うとき、
@何度も何度も繰り返し行うほうが効果は高い
A繰り返しの間には、ある程度の時間をおいたほうがよい。
ということが言えます。@に関しては、感覚的に分かってもらえると思います。ある問題を1度だけ解くよりも、2度、3度、4度、と解けば解くほど理解度は上がっていきそうな気、しませんか?


ここで、もうちょっと言い換えると、コツコツ派>>一夜漬け派

ということになります。心理学は時として、非常に無常な結果を突きつけてきます。コツコツやった人間が最後には勝つのよ!って言ってます。

まるで、

アリキリギリス

みたいな話です。あんな童話と心理学の研究がつながっているんですね。

もちろん、ある程度個人の力量や性格や、向き不向きもあるので、100人いたら100人にこれがあてはまるとは言えませんが(これが心理学の長所短所)何十人、何百人からデータを集めると、だいたいですがこのような傾向にあるといえるようです。


(補足)
ただ、なぜこのように分散学習のほうが効果が高いのか、という理論的な背景については、まだわかっていません。実験の結果から効果が高い事はいえていますが、それを証明する理論ができるのは、まだまだ先のことになりそうです。