「へぇ〜」的な心理学 その1
久しぶりに書こうかなって感じです。今回はのテーマは「ヒューリスティックス」です。
この、いちいち入力するのが面倒な「ヒューリスティックス」ですが、説明よりも、実際にやってみましょう。
リンダ問題(←山本リンダとは何の関係もございません)
リンダは31歳の独身、ものをはっきりいうタイプで、頭がよい、大学では哲学を専攻した。
学生として差別問題や社会正義の問題に強い関心を持っていた。
また、反核デモにも参加していた。
さて、次の2つの文のうち、よりどちらが可能性があるか?
A:彼女は現在、銀行の出納係である。
B:彼女は現在、銀行の出納係であり、女性解放運動に熱心である。
さて、答えはでましたか?
この問題の正解はAです。
図を書くと、このようになります。
赤の部分が、出納係である可能性、黄色の部分が解放運動に熱心な可能性とすると、
銀行の出納係で女性解放運動に熱心な可能性は、図の青色の部分になります。
しかし、ぱっと問題を出されたときには、Bと答える人が多くなってします(らしい)です。
それは、問題の前にある文に、「学生として差別問題や社会正義の問題に強い関心を〜」という文や、「反核デモにも参加していた。」などとあるため、いかにも、女性解放運動をしてそう、と私たちの脳が判断してしまうから、だそうです。
(その2へ続く)