心理学とホームページ

 僕の大学の専攻は、おおまかに言えば<心理学>なんですよ。世間一般に思われている心理学というと、少し前にドラマでもやっていた「サイ○ドクター」みたいなカウンセラーを想像する方が多いと思います。しかし、僕も大学に入ってから知ったのですが、心理学は実に多岐にわたった分野をカバーしています。

 いま、僕の知る心理学の分野を挙げても、臨床心理学 認知心理学 社会心理学 学習心理学 犯罪心理学 性格心理学など、があり、その1つの分野の中にも、様々なテーマ、問題や観点が存在するのです。

 さて、心理学とホームページと名をつけた今回の話ですが、心理学のトピックの1つに、「自己開示」というものがあります。自己開示とは、自分の情報をどれだけ人に開示、提示するかという点に注目したものです。

 自分の情報といっても、様々なレベルがあります。たとえば、昨日の夕食の献立、これも立派な情報です。ほかにも、携帯電話の使用料や、送信メールの内容、ひいては今までの恋愛遍歴まで、私達は無限の情報をもっています。それを、どの程度、第三者に提示するかを問題にするのですね。

 さっき例に出した、昨日の夕食の献立についてですが、昨夜の夕食の献立を教えてください、と街中でインタビューしたら、答えてくれる人はそれなりにいるでしょう。(驚かれるかもしれませんが)しかし、今までの恋愛経験を教えてください、とインタビューしても、まったく初対面に語ることに戸惑いを持つことは考えられます。つまり、自分の情報をどこまでオープンにできるか考えた時に、そこにはその情報を提示する相手との関係が大切だということになってくると考えられます。

さて、僕はホームページというのは、自分を第三者に見せる場だと考えています。そのため、ホームページにはできるだけ生の、リアルな自分が出せるようにしています。世の中には星☆の数ほどのホームページが存在しますが、どこまで自分をさらけ出すかは、管理人によって千差万別です。ごくごく表面しか出さない人もいれば、ここまで書くかという人もいるでしょう。これは、自己開示レベル(←造語です)の違いとも考えられませんか?そんな人それぞれの違いを感じながら、ホームページを渡り歩くのも、また違った発見があって面白いのではないでしょうか。