RaII23/W30の300MHz化(クロックアップ)



 発売から数年が経過したRaII23ですが、現在はクロックアップさせて300MHzにて使用しています。このクロックアップは購入(平成9年6月)後、確か2〜3ヶ月の間に行ったものですが、PentiumIIIやK6−IIIが脚光を浴びている現在(平成11年4月時点です)でも、それなりにRaII23を通用するマシンにするパワーアップ法ではないかと思います。
 ところで、現在のRaシリーズは、Celeronの300A、333MHz版を採用し、CPUがPentiumIIではなくなっています。もっとも、Raシリーズのベースクロックが66MHzのため、PentiumIIIはもちろんのこと、PentiumII350MHz版以上のCPUをそのまま乗せるわけにもいきません。また、Ra300やRa333があるのだから、Celeronが乗るだろうと考えても、BIOSが対応していないため、RaII23にCeleronを乗せることはできません(BIOSを書き換えて、Celeronを乗せている方もおりますが、誰もが簡単に行える、というレベルではないし・・・)。
 したがって比較的容易にRaII23をパワーアップさせる方法として、作者がホームページにアップしたRaII23のパワーアップ記の内容に少々手を加えて載せてみました。ただし、この方法が全てのRaII23に当てはまる内容とは言い切れませんので、自分のマシンをパワーアップする際は、くれぐれもご自分の責任の下に行ってください。 






 RaII23購入当初、233MHzのPentiumIIに十分満足していましたが、その後間もなくPC98-NXシリーズが登場し、またPentiumIIのクロック数も高速化されるなど、次第にRaII23のクロックアップをもくろむようになりました。  また、表1に記載のとおり、233MHz版のPentiumIIはSlot1系CPUの中でももっとも遅い部類に属し、この点から見ても、恐らくRaII23はパワーアップ要求の高い機種に位置していると考えられます。しかも、事実上ベースクロックが66MHzに固定されている上に、コア電圧の関係から、CPU換装の候補もPentiumII(Klamath)の300MHz版に絞られてしまうという、不運のマシンでもあります(先述のとおり、BIOS書き換えなどによってCeleronに換装してる方などもおりますが・・・)。
  動作周波数  ベースクロック  コア電圧  倍率設定  コネクタ形状  1次キャッシュ  2次キャッシュ 
PentiumII
(Klamath)
233-300MHz 66MHz
2.8V
(自動設定)
混在 Slot1/SECC 16KB  512KB 
PentiumII
(Deschutes)
266-450MHz
66MHz/
100MHz
2.0V
(自動設定)
固定
Slot1/SECC
一部SECC2
16KB 512KB
PentiumIII 450-500Mhz 100MHz 2.0V
(自動設定)
固定 Slot1/SECC2 16KB 512KB
Celeron
(Covington)
266-300MHz 66MHz 2.0V
(自動設定)
固定 Slot1/SEPP 16KB

-

Celeron
(Mendocino)
300-433MHz 66MHz 2.0V
(自動設定)
固定 Slot1/SEPP 16KB 128KB
(表1:CPUスペック-Oh!PC99年5月号37頁より引用)
 また現在では、Klamathコアの300MHz版PentiumIIも市場ではほとんど見かけなくなりました。このような状況で、半田ごてを使ったパソコンの改造やBIOS書き換えには二の足を踏むが、パワーアップをしたいと考えているRaII23ユーザーが選択できる方法は、サードパーティーからRaII23対応のODPが発売されるのを待つか、初期型PentiumIIのクロックアップ耐性に期待して、オーバークロック使用をするかに事実上限られてくるでしょう。
 そこでクロックアップの方法ですが、図1のように筐体を開け、PCIバススロットそばにあるジャンパピンの設定を変えることによって変更できます。クロックの設定パターンについては、その組み合わせ方により133MHz、166MHz、200MHz、233MHz(RaII23の設定)、266MHz、300MHzと変えることが出来ますが、233MHz→266MHzではさほど効果がないでしょうから、今回は300MHz(図2参照)に設定してみました(300MHzにすることで効果はあるかもしれませんが、寿命も縮むかもしれません)。
 その後電源を入れ、「ピポッ」といういつもの音とメモリーチェックが完了し、運が良ければ233MHzのPentiumIIが300MHzで稼働します。作者のRaII23に搭載されてあったPentiumIIは、運良く300MHzで動作しました。CPUはその出荷ロットの違いにより、オーバークロックに耐えられるものと、耐えられないものがあるようです。全てのRaII23がオーバークロックに耐えられるかどうかは保証できませんので、くどいようですが改造は自分の責任で行って下さい。
 なお、この状態のままで現在まで約2年間使い続けましたが、特段クロックアップに伴うであろう動作不良は起きていません。以下にベンチマークの測定結果を挙げておきますので、参考にして下さい(HDBENCH Ver 2.420 です)。
 ただし、CPUの速度だけをアップさせても、全てのPC-98シリーズで言えることですが、グラフィック周りやハードディスク周りが遅いので、これらがCPUパワーアップ分の足を引っ張る形となっています。しかし、費用をできるだけ削って高速化を図りたい、と言うのであれば、筐体を開けてジャンパピンの設定を変えるだけ、と言うオーバークロック化を検討するのも良いかもしれません。総合値で10,000に近ければ、Windows98を使っていても当分不満はないかと思います。

★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.420 ★ ★ ★
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Memory 63,936Kbyte
OS Windows 95 4.0 (Build: 1111)
 

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Cache

ノーマル233MHz

7608

17509

14799

3102

1999

1572

10

0

3464

3035

22988

300MHz稼働時

9567

22541

19048

2552

1883

1274

9

0

3524

3021

32257

総合で10,000近くに。
299.255MHzで稼働。

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