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デジカメ入院顛末記
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Aug.03, 2000
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1.デジカメの入院 :レンズ中央のコーティング剥離
コヨシキリ  デジタルカメラは気軽に使える映像のメモ.
購入後3ヶ月で撮影番号が4000になりました.

 でも,「一眼レフ」と比べると,ズームは3倍・マニュアルフォーカスがないことが不満です.
 比べること自体が間違いかもしれませんけど.

 で,まずは望遠.
双眼鏡をレンズにあてて撮影しました.

欠点は: 目的物を捕えるのが難しいことと,
      フリーハンドなので手ぶれが多いこと
      (左の写真は,数少ない成功例です)

 多少ぶれたり,色がにじんだりしていても,メモとしての目的を果たせればばいいと思います.
 もう少しWebでも紹介できるレベルの像が取れればいいなとは思っていますが.


ナズナ
 オートフォーカスでは,左のような ニョキット 立ち上がった細い植物は苦手です.

 「フォーカスロック」も意外と難しいです.

 「マクロ」モードで撮影するのも一つの方法です.
でも,「マクロ」でもフォーカスできない事が多いのです.

 そこで登場するのが「虫めがね」.

近づける対象物であれば,フォーカスが合わずに苦労することが少なくなります.
 この方法の欠点は,被写体深度が短くなること.
左の写真も,頂部の花にフォーカスがあっていませんでした.
 また,場合によっては色がにじむこと.

そして,もっと重大な欠点が潜んでいました
入院の原因


タンポポの舌状花−雌しべ  双眼鏡・望遠鏡や虫めがねが使えるなら. と思い,
写真用ルーペ(X10)を使ったのが左の写真です.

 マクロモードの最小撮影範囲が70X47mm程度で,
 ルーペを使うと13X9mm程まで撮影できました.
これはもう,普段見えないミクロの世界です.
 左の画像は,縮小していますが,原画では50μm以下まで見ることができます.

中央部分のオリジナルサイズ画像

全体像に戻す

難しいのは照明です.
面積が狭いので光量不足となります.

 また,これだけ近いと,内蔵ストロボの光は中心には当たりません.
 そこで,ルーペをティッシュペーパーで包み,ストロボ光を拡散させて撮影しています.


ハシドイ:中央がボケてる

調子に乗り,いろいろ撮影しているうちに,気付くと左のような像になっていました.

中央の黒がしまらず,フォーカスも甘くなっていました.

 レンズを見てみると中央付近のコーティングがはがれていました. つい,構図やフォーカス合わせに夢中となり,双眼鏡・虫めがね・ルーペをレンズに押しつけてぐるぐると回していました.
 そんなことやってりゃこうなることは,当たり前.

ハンカクサイ話でした.

購入後わずか2ヶ月で入院. 

レンズは丸ごと交換し,治療期間は8日間,治療費は1万数千円でした.


原因
 完治したカメラで,何がレンズに当たっていたのか調べてみました.
 虫めがねでした.
虫めがねの中央の膨らみとレンズの中央の脹らみが当たっていました.

そこで,35mmフィルムのプラケースを使ってスペーサーをつくりました.
  フタの筒状部分を残し,中央を切り落としました.
ちょうどレンズにはめ込むことができ,虫めがねを使ってもレンズには当たりません.
フィルターが使えるタイプのカメラなら,クローズアップレンズを使った方が安全で勝手もよいと思います.

まねして,レンズに傷などつけぬようにくれぐれもご注意下さい.

でも,私にとって双眼鏡・虫めがね・ルーペは手放せないアイテムになっています.