Mar.05,2001
 カワラヒワ  Carduelis sinica 公園、緑道、河畔林 アトリ科
林、河原/草原・耕地の鳥

Back

画像付目次へ

 Home

4月〜10月
街中の春告げ鳥 
 4月になると街に戻り、まだ冷たい風の中公園樹などの梢で「ピリポロビィーン」 と図太い声でさえずりはじめ、春が来たことを知らせてくれます。 なぜか、3羽でいることが多いように思えます。

 中旬ともなると、河川敷のヒバリのように河畔林や公園で うるさいくらいにさえずっています。

 離れているとスズメと見間違えますが、飛ぶ時に翼の黄色い部分が目立つので、 それと判ります。 この飛翔時の黄色はとても奇麗です。

早春のカワラヒワ
河畔林で
1999年4月下旬

  最盛期は5月

庭のカワラヒワ
1999年5月中旬
 5月中はさえずりながら巣作り・子育てと忙しく飛び回り、 庭にも巣材探しにやってきました(左写真)。 ところが、5月末から6月上旬にかけて、突如、ぱたっりと気配が消えます。
アオジやノビタキとほぼ同時期なのがおもしろいです。

 6月中旬、河畔林で騒然とするカワラヒワを見かけるので、 この時期に巣立つものと思います。

 下旬から7月上旬にかけて、10羽程の群れで行動するのを見かけた後、 ほとんど見られなくなってしまいます。 目立たないだけなのかも知れませんが、 地鳴きもほとんど聞いた記憶がありません。一体どうしちゃうのでしょうか?

食欲の秋  

 秋になると、再び庭に現れます。
下を向いたヒマワリの上に乗り、思いっきり上体を伸ばして器用に種を採ります。

 ヒマワリと比べあまり腹の足しにならないと思うのですが、 コスモスの種には目がありません。 忘れていると翌年の種が取れなくなるほど、 徹底的に食べられてしまいます。
 あんな、細い茎の花の種をどうやって食べると思います?  しっかりと、足で押さえ根こそぎ食べてゆきます。  まず、適当な茎に留まり、くちばしで種の付いた茎を足元に引き寄せます。 次に、その茎を片足でしっかりとつかんで固定してから食べるのです。

 この後、いつの間にか旅立ってしまうのですが、2000年は10月20日過ぎに、 10羽程の群れが再び庭に現れ、シソの実まで根こそぎ食べてゆきました。

ヒマワリとコスモスを食べるカワラヒワ

1999年9月中旬

写真左
 ヒマワリの種を食べているところです。 この位置から身体を思いっきり伸ばして、 総苞片の間にくちばしを突っ込み、種を引っ張り出します。


茎をくちばしでくわえた所です。
この後、左下方へ折り曲げて足で固定してついばみます。