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河原の四季
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last UpDated at Apr.23, 2001

季節ごとに表情を変える河原の草花と鳥達です。


春1(4月)
ヒバリ・オシドリ・エゾエンゴサク・ザゼンソウ
 まだ雪の残る堤防に、ヒバリが帰ってきます。 河ではオシドリやシロカモメなどの水鳥達が一休み。 エゾアカガエルの大合唱やアオジのさえずりが聞こえる頃、 エゾエンゴサクやザゼンソウが咲き始めます。


春2(5月)
ノビタキ・オオジュリン・ノゴマ・アオジ・ノビネチドリ・ハクサンチドリ・ニリンソウ
 河畔林をスミレが彩る頃、アオジやニュウナイスズメがさえずり、 やっと緑を帯び始めた野原ではニリンソウが花開き、 ノビタキやオオジュリンそして、夜になるとオオジシギがさえずります。
 ノゴマやベニマシコの歌が聞こえるようになると、 ハクサンチドリ・コリンゴ・コケイラン等、毎日のように花を開きます。


初夏(6月)
コヨシキリ・オオヨシキリ・キショウブ・ヤナギトラノオ・オオハナウド・マルバノホロシ?
 鳥達が忙しそうに子育てに励む頃、コヨシキリ、オオヨシキリそして、 夜通し美しい歌声を聞かせてくれるエゾセンニュウが夏の始まりを告げます。
 沼縁の藪にはエゾイトトンボやキタイトトンボなどの美しいトンボが、 また、キショウブ・ヤナギトラノオなども花を付けます。
 一斉に花開くムラサキツメクサとタンポポモドキもきれいですね。


盛夏(7,8月)
ヒロハクサフジ?・クガイソウ・ネジバナ・エゾキツネノアザミ・オニユリ・ガガイモ
 ヒバリも静かになった野原で最後まで歌っているのはホオアカ。 いつの間にか虫の音が流れるようになります。
 クサフジ・ムラサキウマゴヤシ・コゴメハギ・ヒヨドリバナ・キツネアザミは 夏の間そこここと場所を変えながら咲き続けます。  オニユリ・ネジバナなどの花が終わり、オオアワダチソウが咲くと夏も残り僅か。


秋(9―11月)
茨戸川の夕陽・トビの群れ・オギ・アワダチソウの綿毛
 お盆を過ぎると川原はどんどん寂しくなってゆきます。
 遅くまで咲きつづける道ばたのユウゼンギクが救いかな。 紫の穂をなびかせるヨシや、低く傾いた陽射しを浴びて優しく揺れるオギを 見ているとしみじみと「秋」を感じてしまいます。
 春に比べ、秋は心なしか渡り鳥も少ないようにも思えます。 冬目前、100羽近いトビがの群れる姿が印象的です。


冬(12月−3月)
オオワシ・越冬するカモ・ハイタカ・ノスリ?
 11-12月と3-4月は、いろいろなカモメやカモが河にやってきます。
河畔林のカラやシマエナガの群をねらい数種の猛禽類が来るようです。
 厳寒期でも氷らない下水処理場の排水と鉄橋橋脚付近では、 毎年越冬する水鳥が見られます。
 冬の最大の楽しみはオジロワシとオオワシです。わずかに残った水面や、 河畔の高木、鉄橋の上によくいますよ。