□「A-1 Pictures のAは阿佐ヶ谷のAだ 〜オリジナルアニメ大博覧会!!〜」レポ
その2「宇宙ショーへようこそ」編


その1より続き

30分休憩を挟んで第4部開始
おそらく今回のメインイベント。

■宇宙ショーへようこそ

出演ゲスト

舛成孝二(監督)
倉田英之(脚本)
落越友則(プロデユーサー)
神宮司則之(メカデザイナー)

出演予定だったキャラデザの石浜氏が急病で欠席、急遽呼ばれた神宮司氏が参戦
遅刻すると思われた舛成監督が直前になって到着。
コメンタリーでおなじみのメンバーで、最初から倉田さんは絶好調で、舛成監督もテンション高めで会場を沸かすネタを連発していましたが、まあ、ひろいきれないのでその辺は割愛。


最初のメール質問
「オトナアニメでもうほとんど出来ているという話でしたが、R.O.Dの新刊がでるというくらい信用できないんですが」
会場爆笑、痛いところを突かれいろいろ取り繕おうとする倉田さん
倉田「南総里見八犬伝も完成まで数十年かかった、R.O.Dの新刊は後期のジャイアント馬場を見るような暖かい目で見て欲しい」

ここで、作業の進捗状況を説明
とりあえず、宇宙ショーは現時点で、撮影が終わりリテイク作業中。
本日ダビング作業が終わったので、見せられる段階にあるが、あとは自分たちのこだわりで詰めの作業をしていく、そうです。

2006年3月にかみちゅの作業が終わると共に企画スタート
8月にシナリオ第一稿、シナリオ完成が2007年5月
そこから舛成監督がコンテを描きはじめて
2009年年4月にコンテ完成(この事実に会場どよめき)
結局制作に3年半かかったとのこと。

そして宇宙初解禁の宇宙ショーの映像公開
声、音楽入りの数十秒の映像で、田舎の民家で、男の子が台所でお母さんと会話するシーンや女の子が二人で自転車に乗っているシーンが映されました。
非常に画面の密度が濃く音楽や美術にも厚みがあって、TVとは違う「劇場作品」としての格の高さを感じさせる出来で、見ていて期待が高まりました。

出てきたシーンは、伊豆のわさび畑でロケハンしてきた場所だとか。でもずっと前にいったので、おそらくその畑の主はロケハンがきたことも忘れてるだろうとw

本人たちもいってましたが、タイトルが「宇宙ショー」にもかかわらず宇宙の「う」の字もでてこない映像で、その内容はまったく計り知れないのですが、どうも現状では、内容には深く踏み込めないらしい。

ここからメールで寄せられた質問を軸に雑談形式で進行

メール質問
「宇宙ショーの制作が遅れたのは、舛成監督がアイマスにハマってライブ行っていたからという一部で噂がありますが、舛成監督が好きなアイマスキャラはだれですか?」

すいません、この質問送ったの自分ですwww
平田宏美さんのブログで、舛成監督がアイマスのライブにいってたことを知っていたので、ネタで送ったのに採用されちゃったw

ちなみに答えは
「はじめはやよい、今は春香」
だそうです。
ゲームはソフトもハードもあってDLCも買ってるけど暇がなくてやってない、CDとかも買ってる。
倉田「ライブのチケットなら平田さんに頼めばいいじゃないですか、なんであんな高い金だしてるの?
舛成「関係者席じゃサイリウムふれないじゃん」
と、ライブではサイリウムも振っているとか、かなりガチですw
「自分がモー娘にはまってたとき、何がいいの?ていってったのに!」という倉田氏に対して舛成監督は、「40過ぎてなんか退化して二十歳位の気分にもどってるんだよねー」だとか。
その後ラブプラスとか、ドリームクラブとかひとしきりギャルゲー話に

次のメール質問
「劇場版制作でみえたベサメムーチョそれぞれの新しい側面、本性があれば教えてください」

倉田「締め切りのない舛成監督がこれほどひどいとは思わなかった」
落越P「OVAに毛が生えたのが4倍になる程度とかいってたのが、毛がぼーぼー生えて中見えないくらいになっちゃった」
とそんな感じで制作途中での思い出話に。
落越Pが舛成監督と呑んでいて、泥酔いになった舛成監督が「倉田を呼べ!」と叫びつつ最後は「倉田の脚本を一番面白く作れるのはオレだ」といってつぶれてしまったとか
それを聞いた倉田氏「仕事がやりづらくなるじゃないですか、菅沼さん(ささめきことの監督)になんていえば」
いいはなしだなー

メール質問
「宇宙ーショーを作る際に意識した映画はあるか、グーニーズやエクスプローラーズのようなジュブナイル映画のイメージがあるように思えるが」

これに対しては
「あまり意識してないかも、企画段階ではいろいろあった気もするが、制作が走り出してからは実体験のが大きかった」といった感じの答えでした。

メール質問
「オリジナル劇場作品の興行を成功させるのは難しい側面があるが、当てるための戦略みたいなものはあるのか?」

これを送ったのも自分です。
正直作品的内容には期待を裏切らない確信があるんですが、商業的に成功するのか不安な面が大きいので聞いてみました。

落越P「まだ具体的には決まっていることはない」「誰も知らないオリジナル作品なので認知してもらえるかが課題」
タイトルも先週正式に決まったくらいなので、情報公開含めてこれから展開していくとのこと。
といった感じで、まだ具体的には本当に何も決まっていない様子。

倉田「平成ガメラも完成してからすぐ公開せず、関係者に試写をたくさんして、口コミで広げたので同じような感じで、あとは自分らの人脈使って」

といった感じで、クチコミやらブログに期待するみたいなことを結構言っていて、大丈夫なんかと思う側面もありつつ、商業的なことよりも、本作がまず作品ありきで作られたことが伺えました。

この流れで次のメール質問
「来年公開される映画でライバル作は?」

この質問で来年どんな映画があるのか、という流れに

倉田「何が公開されるの?」
舛成「ガンダム?」
倉田「ジブリの新作あるんだっけ?」
神宮司「自分が関わってたトライガンも来年です」
倉田「ハルヒはいつだっけ」
神宮司「あとFATE(今日行ってきた映画館から持ってきたチラシ出す)」
舛成監督「(小声で)なのはに勝てる気がしない」
倉田「少し頭冷やそうか」

ここでまさかのなのはネタで会場爆笑


メール質問
「竹内哲也さんの仕事はたっぷり見られますか」

舛成監督によると、ひとつの仕事を長くやるには堪えしょうがないので、時期を見て頼むつもりだったが、その間に他の劇場作品の仕事を入れられてしまった。
最後の一番大変な時期には、がっつりやってもらった、とのこと。

メール質問
「自分は神戸監督と舛成監督お二人のファンなのですが、お互いの仕事や作品の印象を是非聞いてみたいです」

こんな質問を送るのは自分以外ありません、本当にありがとうございました。

んで、舛成監督の答え
「神戸監督いるの?いる前提で答えましょう、すばらしい!」
倉田「このひと、ヤマカンに会ったときも同じこといってましたよ」
舛成「で、あとであわててハルヒみた」

舛成「でもコメットさん☆はみてた」
倉田「コメットさん☆よかったよねぇ」

ちなみにかみちゅ作ってるときに、同じスタジオで神戸監督は別作品で仕事していたはずだけれど、ほとんど会うこともなく、お互い面識がほとんどなかったそうです。

ここでメール質問コーナー終了

次に「孝二に聞きたい10の質問」ということで、用意した質問に舛成監督以外のゲストが答えていくというバラエティっぽい企画。
この中でちらっと宇宙ショーの上映時間が2時間強あるっぽいことが示唆されました。

その後、ゲストと石浜さんの描かれたサイン色紙プレゼントのジャンケンゲームをして、最後の挨拶で終了。


倉田氏のいつもどおりのネタトークで、終始笑いが絶えず多いに盛り上がり、舛成監督も作業がひと段落して安心したのか終始ご機嫌な感じでした。

しかし、本編の内容にもう少し踏み込んだ話が聞けるかと思いきや、ほとんど触れられることはなく、今のところ雑誌媒体で出ている情報とあまりかわることはありませんでした。
(映像は見れたけど、他の作品のように設定画のスライド紹介とかもなかったし)
こんだけしゃべったのに、どんな映画になるか結局よくわからなかったw

ただ、作品に対する自信の程は伺えたかなと思います。


その3へ続く