江ノ島弁財天とエルフェンリート

エルフェンリート最終話で主舞台となる、江ノ島にある江ノ島神社には、妙音弁財天と八臂弁財天の二つの弁財天像が奉安殿に奉納されています。

妙音弁財天は裸弁財天とも呼ばれ、裸体に琵琶をかかえ、音楽・芸術の神として江戸時代以降に奉られたもの。
一方、八臂弁財天は、八臂、つまり八本の手をもちその手にはそれぞれ武器を手にしている、鎌倉時代に源頼朝が戦勝祈願の為に作らせた、つまり戦の神として奉られたもの。

(写真は撮影不可だったのでこちらを参照

実は私は、江ノ島神社にどのような弁財天が奉られているのか深く考えていなかったので、この二体の弁財天像を見て、息を呑んだと同時になるほどーと得心しました。

八本の腕に武器をもつ八臂弁財天がルーシー
2本の腕しか持たず、芸術を司る裸弁財天がにゅう


八臂弁財天の腕はルーシーのベクターで、にゅうはなんか裸のイメージがあるので裸弁財天と外見的にも符合するし、同じ弁財天でありながら、奉られた目的、意味合いが異なることもルーシーとにゅうの持つ二面性と符合する。
江ノ島自体は鎌倉周辺では超有名スポットなのでその使用はちょっと安易かなとも思っていたのですが、このキャラのもつ特性と舞台となった神社に祭られていた神の見事な一致に、これを持ってきたであろう神戸監督の知識とセンスには、驚くばかりです。


また江ノ島神社にある辺津宮にタギツヒメノミコト、中津宮にイチキシマヒメノミコト、奥津宮にタギリヒメノミコトという三女神が奉られています。
これを強引にユカ、マユ、ナナと解釈するなら、楓荘住人の女性キャラが江ノ島に集結しているみたいで中々楽しいのではないかと思います。

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