エルフェンリート EXTRA 

「通り雨にて 或いは、少女はいかにしてその心情に至ったか?」
REGENSCHAUER
脚本:吉岡たかを/絵コンテ・演出:神戸守/作監:きしもとせいじ


エルフェンリート 7th Note

(DVD7巻収録TV未放映話)




あらすじ

(時間軸的には本編#11のマリコ襲来の前日あたりに相当。)
楓荘で過ごす為の仕事の役割を決めるためナナがマユといっしょに料理や掃除をすることに
しかし、なかなか上手くいかず、ふてくされたナナは楓荘を出て海岸へ。
そこで坂東に会い、にゅうを連れ出してくることを約束してしまう。
にゅうをつれだしたナナだったが雨に降られ、にゅうがすべって転び気を失ってしまった為に雨宿りをする。
今、にゅうを殺してしてしまうべきか迷うナナ。
にゅうは昏倒のなかルーシーが蔵間室長に捕獲された時の過去を思い出す。

コメント

前半はアニメオリジナルエピソード、後半のルーシーの過去は原作コミック10巻に収録されているエピソードをつなげることで、本編では不明だった蔵間室長とルーシーの関係を補完。
番外編といいつつも、本筋から洩れてしまった話を補いつつ、前半はほのぼの日常コメディ、後半はエルフェンリートらしい悲劇を描いて、矛盾なく本編につながっているのはお見事。
ちなみにナナとにゅうが雨宿りしている場所は銭洗弁財天ですね。


さて感想。
本編では押さえ気味だったけれど、にゅうとナナがやたらデフォルメ顔をしてかわいい。
にゅうとナナがいっしょに掃除するのだけれど、にゅうがわりとちゃんと掃除できるのに、ナナが失敗して手足をとばして血まみれになり、それをみたにゅうがびびるところとか面白すぎ。
御飯を食べるシーンは本編でも何度か出てくるけど毎回気を配っていて、にゅうもナナも食べ方がこどもっぽいのがいい。
細かいところだけど、ユカとコウタの食べ終わったの茶碗がしっかり重ねてかたづけられているのに、にゅうの食器は御椀が曲がっていたり箸がそろってなかったりしていて、にゅうがユカとコウタの真似をしてうまくいってないという雰囲気がさりげなく出ている。
日常&まったりコメディで、神戸守の本領がいかんなく発揮されています。
神戸ファン的に笑いどころは坂東がメロンパンをたべて「皮が歯の裏にくっつきやがる」ってところ。
こんなところで「コメットさん☆」ネタが!(詳しくはコメットさん☆第一話メロンパンはむぅ参照)
あとはユカが妖怪レーダーを会得していたりとか、鎌倉銘菓鳩サブレ-に大はしゃぎするナナとにゅうとか入浴シーンとか小ネタ&サービスシーンは満載で楽しませてくれます。

ルーシーと蔵間室長の過去話は、ルーシーと一緒にいた少女との出会いの部分をはしょってしまっているので原作読んでないとちょっと不親切かも。
ちなみにあの女の子の声をあててたのはやはり山本麻里安嬢でした。



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