かみちゅ!対策室
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▼2005/7/30 (土)
尾道、渡船コンプリート (ゆかねカムパニー2さん)
尾道の渡船に関するレポート。
こちらに4話の最後でゆりえと光恵が船を待っているところと同じ場所の写真があります。福本渡船がモデルのようです。
かみちゅ尾道関連情報まとめ
いままで集まったかみちゅの舞台のモデルとなった尾道に関する考察、聖地巡礼のレポートなどの外部リンクをまとめました。
▼2005/7/28 (木)
尾道jinnブログさんより
http://www.deepskyblue.info/silent/kiteminsai/kamichu01.html
来福神社のモデルは
>社殿が「艮神社」で、それ以外が「御袖天満宮」
とのことで、合成だったみたいです。
▼2005/7/27 (水)
第4回「地球の危機」
脚本:倉田英之/絵コンテ:こだま兼嗣/演出:小坂春女/作画監督:長町英樹
▼あらすじ
八島様に勧められて入った神様協会からはじめての依頼がくる。
その依頼の内容は、不時着した火星人とコンタクトをとるという総理大臣からのもので、ゆりえは国会議事堂へと連れてこられる。
▼コメント
予告のあらすじを読んだときはどうなるのか予測がつかなくて、ちょっと不安だったけど、ふたを開けてみれば、意外なくらい面白かった。
見ている途中は、国とか宇宙とか出すと世界観が広がりすぎて、ボロが出て突っ込みどころが増えるので、あくまで尾道周辺、ご町内での出来事に話を留めておくべきなんじゃないかなとは思った。
でも、「牛歩戦じゅつ」と「専守防衛」があまりにも面白かったので、それもなんかを許せてしまった。
今回私が面白く感じてしまったのは、政治風刺ネタを装った80年代ネタだったことに集約されるんじゃないかと。
「牛歩戦術」も、総理大臣の人が80年代といえばこのひとにそっくりだったことも、「総理大臣は嘘をつかない」も、「専守防衛」も、日米安保も、80年代の子供が印象に残る政治に対するイメージそのもので、それをゆりえの目線で追体験したような、感覚を味わってしまった。
子供が権力から宇宙人を守ろうとするのも当時大ヒットした「E.T」を彷彿とさせるプロットだし。
80年代に子供時代をすごした人間にとっては、苦笑と懐かしさの入り混じった不思議な味わいを醸し出したというか。
とはいうものの いきなり火星人が!とか総理大臣が!という超展開に頭をついていかせるのは大変だった。ゆりえがいままでどおりふにゃっとした感じで対応するのと火星人ちゃんとの交流がほのぼのしてていた為になんとか世界観をつなぎとめてはいたけれど、こういうエピソードはもう少しあとのほうにアクセント的に入れるべきではなかったかとは思う。
まあでも、要するにもうこの世界は、神さまでも宇宙人でも、地底人でも何でもありのメルヘンで、いちいちそこに突っ込まないのが正しいわけだ。
でも、それでもあえて突っ込ませてもらうとするなら、相手が子供とはいえ総理大臣が平気で神さまに嘘をつく神経はどうなんだ?
神さまの権威ってどうなってるの?
そもそもこの国には、総理大臣よりぶっちぎりで権威があって、しかも日本の神さまの総元締めを祭神としていて、引退したけどかつて御本人も「神さま」だったお方が御存命しているはずなんだけどねー、まあこれはタブーだから今後触れられることはないと思うけど。(町内だけで、国家権力出されなければこんな突っ込みはしないんだけどなぁ)
まあ、それはそれとして今回はなんといってチームしあわせ・猪鹿蝶。
サザエダンスといい、名前もらって喜ぶところといい、いい味出してました。
▼その他
・やっとこOP正式版公開。コンテはR.O.Dの石浜真史氏。ゆりえたちの日常風景と神さまたちが同居する「かみちゅ!」の世界観そのままを表現したようなOP。スタッフクレジットを小物や背景に描き込んであるのがポイント。
・OPの二宮君の習字→「まったりとしていて」「君に胸キュン」「たわば」
・OPクレジット「脚本 倉田英之」→「だまって俺についてこい」
・今回絵コンテを担当したこだま兼嗣氏は名探偵コナンの監督を務めたベテラン。
・ゆりえの家の外観が、大林監督「ふたり」の事故現場の家にそっくり。直前にBS2で放映したふたりを見てたので気づいた。
・出だしの食事の時に試験勉強でゆりえが「専守防衛」のところを読んでいて伏線になっている。
・国会議事堂内の美術がやたらリアルだ。
・「こわくない」はやっぱナウシカ?
・ピコピコポンポン→もしかしてこれ?
・ゆりえの字が下手は二宮君に字をならう伏線?
・メガミマガジンで千葉崇洋さんのコメントでゆりえはいつもなにか口にくわえているそうで、今回も箸や指をくわえていた。
■MEMO
かみちゅDVD Vol.2 9/28発売予定 Amzon予約受付中
かみちゅ! 2
Amazonで詳しく見る by G-Tools
▼2005/7/25 (月)
編集長メモ
WEBアニメスタイルで近々舛成&倉田インタビューの記事が載るようです。
Hobby JAPAN (ホビージャパン) 09月号 [雑誌]
by G-Tools
短期集中連載企画「いきなりかみちゅ!」第2回掲載
カラー記事5P。内、羽音たらく描き下ろし画見開き2P、MAKO・森永理科・峯香織インタビュー2P。放映予定あらすじ他1P
なにこの盛りだくさんの内容、模型雑誌なのに。放映予定もアニメ誌より情報早いし、倉田氏のコメントまであるし。
それと8/24DVDに関する情報で、DVDにはTV放映版にはない追加カットが多数あるディレクターズカット版になっているそうです。
#3のOPで#2で見たことないカットがあって気になってたけどそれか!
▼2005/7/24 (日)
「かみちゅ!」サブタイトルのネタ元(ぬるヲタが斬るさんより)
R.O.D−THE TV−のサブタイトルは本のタイトルが元ネタでしたが、今度は歌のタイトルが元ネタのようです。
▼2005/7/22 (金)
さっそく「かみちゅ」聖地巡礼者が現れたようで(ぬるヲタが斬るさんより)
聖地巡礼が早速始まっております。
自分も行きたいなあとは思ってるんですが、何せ遠いので、行くとしても放映終了してからですかね。
ところで「かみちゅ」は現地である尾道では放映されていないそうで、放映されてれば現地の情報がリアルタイムで入ってきたかもなぁと思うとちと口惜しい。
大林宣彦監督「ふたり」 BS2 7/26 24:30〜27:01
新尾道三部作のひとつ、タイムリー過ぎ。
7/26の深夜はふたり→かみちゅで尾道コンボするしか。
▼2005/7/21 (木)
かみちゅ雑感・2
八百万の神々?
2話の神さまご休憩センターに入っていくくだりはどうしても「千と千尋の神隠し」の湯屋を思い出すし、物の怪なのか妖怪なのか判然としない「神さま」のキャラクター達の描きかたも、「千と千尋」の影響は否定できないんじゃないかと思います。
ただ「千と千尋」が湯屋という人の踏み入ることの出来ない結界の中でのみ神々が描かれているのに対して、かみちゅでは、神々が町の中に溶け込んで存在しているという点で「千と千尋」とおおきく違うんじゃないかなと考えています。
最近ちょっと興味があって神道に関するの本をよんだりしているのですが、その歴史を見ていくと、ものすごく込み入っていて中々理解しづらい。
で、何となくわかったことは、日本の神さまの多様さというのは、ある価値観や生活圏を共有する人間の共同体の形成、変化によってどんどん形を変え、或いは新しく生まれてくるものであるということ。
例えば、農耕中心の村だったら豊穣を司る自然神が祀られるけど、商工者が誕生して、町を形成すると商工者の利益を守護してくれる商売繁盛の神さまが祀られ、武家の家では戦の神さまが、見たいな。
さらに神道自体がもともと形を持たなかった原始宗教が、儒教や仏教の伝来と共に形が整えられ変化してきたという性格も持ち合わせていて、本地垂迹説や神仏習合によって神や仏は同一のものとみなされ、分けて考えるのが難しい。
例えば弁財天は、元々仏教系の水の神だったんだけれど、神道のイチキシマヒメノミコト(弁財天と同じく海の神で美人の女神)と神仏習合され、同神として扱われ、次第に美の神、芸能・音楽の神として祭られるようになったりとか。
そのため「日本の神さま」といった時に含まれるものは、実際には神道系に属するアニミズム的な自然神、氏神(祖先神)、産土神はもちろん、仏教系の神さま、菅原道真や平将門のように死後に神さまとして祀られた人神、なども含むのが普通ではないかと思います。
単純な話いろんな出自の神さまが、人々の願いや祈り、コミュニティの利益の象徴として祀られることで神さまは存在している。祀られることがなくともアニミズム的な価値観から「神」は万物に宿り、名前も与えられない無数の神々が自然や人々の生活の中に在ると。
そういう観点に立つと「もののけ姫」は、古い自然神が人々にあがめられなくなって、滅びていくって言う話だったけど、あのたたら場にはたたら場を守護する鍛冶の神さまとかが祭られてたはずなんだよね。だから自然=神と人間が対立するという「もののけ姫」の物語の概念自体が西洋的で、宮崎駿自身の思想がかなり入り込んでいる気がしてきます。
祟り神や、荒ぶる神を鎮める為に祀るという側面もありますが、基本的に日本の神さまってのは人々の生活や和を守る為に人々の間から自然に崇められ親しまれるもので、それが江戸時代になると、教義、思想といった宗教的価値よりも流行り神や民間信仰で民衆の現世利益を叶える存在として信仰されたりもして、人々と神々との関係は大概が平和的で楽天的で「対立」ってのがそもそもなじまない気がします。
なので「かみちゅ」の神さま観って「もののけ姫」や「千尋」と違って人と神さまの生活の境界を分けてないのが新しいというか「もののけ」や「千と千尋」なんかより、もっと日本人の生活に根ざした鷹揚な神さま観に忠実なんじゃないかと。
かみちゅの世界の心地よさって、日常世界を丹念に描く一方で「神さま?ああ、いるやんそこに」って神さまの存在をごく当たり前のものとして描いていることにあるんではなかろうかという気がします。
とまあ、半端な知識で書いてみましたが、八百万の神々の世界というのは、中々奥が深くて魅力的だなと思う今日この頃だったりするわけです。
参考
火の鳥 太陽編 (上・中・下)
手塚治虫/角川書店/コミック文庫
日本古来の土着の神々と渡来人によってもたらされた新しい神・仏教との対立を描いた漫画。
歴史の教科書だけじゃよくわからない神道の神と仏教の関係を私はこれで知りました。もっけ1〜4
熊倉隆敏/講談社
神さまではなくて妖怪がモチーフですが、現代で普通に暮らす人と人々から忘れ去られつつある妖怪の関係を描いた漫画。
かみちゅとちょっとイメージがダブるかも。日本人なら知っておきたい神道
武光 誠/河出書房新社
良書かどうか基準がわかんないであれですが、初心者の私が読んで、神道の基本的な思想と歴史、神社に関してなどよくまとまててわかりやすかった。
▼2005/7/16 (土)
■尾道関係情報
色々と情報が集まって参りましたので紹介。
ペパー軍曹ダイアリーさんでさらに追加
http://d.hatena.ne.jp/sgtpepper/20050713
>終盤の貧乏神の呪いが解けていくシーンで弾んでたのはこいつら(#3)
すごい偶然性です。
尾道jinnのブログさんより
「かみちゅ!」と「ぱすてる」の学校
「かみちゅ!」の中学校こと、土堂小学校
「かみちゅ!」の神社こと、御袖天満宮
ゆりえたちの通う中学校のモデルと、祀の実家である来福神社のモデルについて。
土堂小学校は大林宣彦監督の出身校で映画のロケにも使われてるとか。
学校のモデルは一話のあれでわかる位置(マピオン)も一致してます。
御袖天満宮はゲームのWind -a breath of heart-でもモデルとして使われているそうです。
参考:
土堂小学校Googleイメージ検索
御袖天満宮Googleイメージ検索
電車について
山陽本線広島−岡山間の電車たち
#1から登場する電車は103系の岡山支社配属「マスカット色」
http://kyousha.fumi2kick.com/diary0506.html
こちらによると103系の登場時期についての検証があります。
実際には80年代には走っていなかった模様。
その他参考になりそうなサイト
広島県ロケ地ガイド(全国ロケ地マップ)
ここを見てて私は、社の形状から来福神社のモデルは「艮(うしとら)神社」ではないかと予想してたんだけど、違ったか。
うーん似てると思うんだけどなぁ。
追記(7/30
かみちゅ尾道関連情報まとめ
こちらにその後集まったものをまとめました。
▼2005/7/14 (木)
第3回感想追記
二回目をみると大河原晴男作監のクセははっきり出てると思うけど。作画に関してはは実際のところ普通に良くて、気にするほど悪いわけじゃない。
大河原氏は舛成監督の作品では、ココロ図書館・リスキー☆セフティ・R.O.D−THE TV−と常連で作監として参加していてシリーズの屋台骨を支えているのだけれど、それがちょっと悪く見えてしまうのは、やはり1,2話のレベルが尋常じゃないせいだと思う。ていうかあれと比べるのは酷というもの。
■MEMO
放送時間変更(公式より転載)
テレビ朝日
7/26(火)第4回「地球の危機」27:24〜27:54
※7/19(火)は休止となります。
朝日放送
7/21(木)第2回「神様お願い」27:42〜28:12
※7/14(木)は休止となります。
名古屋テレビ
7/27(水)第2・3回「神様お願い」「そんなつもりじゃなかったのに」27:00〜28:00
※7/20(水)は休止となります。
▼2005/7/13 (水)
第3回「そんなつもりじゃなかったのに」
脚本:倉田英之 絵コンテ:こでらかつゆき 演出:畑博之 作画監督:大河原晴男
あらすじ
お金に関する相談が増えたのが貧乏神が近づいていることが原因だと知り、対策をはじめるゆりえたちだが、努力の甲斐なく貧乏神の猛威が町を襲う。
一同は貧乏神探索をはじめるが、一方でゆりえは、行方不明になった猫のタマも探していた
そして見つかったタマに貧乏神が取り憑いていた。
コメント
さすがに1話、2話が凄すぎた為に今回は格段に作画がダウンして見えてしまう。
ほのぼのしてる割にはお金が絡んで俗ぽかったり、町中が壊滅的な危機になったり、かと思ったらゆりえの力で元にもどったり、かなり大変なことが起こってると思うんだけど、やっぱりほのぼのしているのは、この世界自体が基本的にメルヘンワールドだからなのかな。てかゆりえの力強すぎな気が。
今回は話の中身そのものより、タマ=斎藤千和の紹介とタマとゆりえのことを描くのが中心という感じだった。
その他
・OPがまた前回のダイジェストだった。
・ゆりえの部屋に二宮くんが書いた「お前はもう死んでいる」が張ってある。
・ゆりえのお母さんが妙に可愛かった。お父さんも意外と存在感ある。
・タマの家出理由が八島様とおなじで外の世界に夢を見るというものなのは、都会に夢見る80年代の気分ってことなのかな。
▼2005/7/11 (月)
ペパー軍曹ダイアリーさん
で公式トップページの画像と尾道の同じ場所の写真が掲載されてます。
まさかこんなに早く現地の場所が確認できるとは。
▼2005/7/8 (金)
アニメ誌より放映予定(テレビ朝日)
7/19 特番で放映休み
7/26 #4「地球の危機」 脚本:倉田英之/絵コンテ:こだま兼嗣/演出:小坂春女/作監:長町英樹
8/2 #5「ひとりぼっちは嫌い」 脚本:倉田英之/絵コンテ:島崎奈々子/演出:三瓶聖/作監:島田秀明
8/9 #6サブタイトル未定 脚本:倉田英之/絵コンテ:こでらかつゆき/作監:大河原晴男
雑誌掲載情報
電撃アニマガVol.18 記事2P 描き下ろしイラスト 原画:藪野浩二
メガミマガジン8月号 記事1P キャラデザの千葉崇洋氏のコメントあり
アニメージュ8月号 描き下ろし折込ポスター 原画:藪野浩二
▼2005/7/7 (木)
かみちゅ雑感.・1
「ジブリっぽい」問題について
まあ、問題ってほどのことだとは思わないんですが、自分も1話見てそう感じたし、方々で指摘されていることなので、少し私見をまとめておきます。
あからさまに「千と千尋の神隠し」のシーンに似たカットというのもあるし、「八百万の神」というアニミズムのモチーフ、あるいは「耳をすませば」のような純朴な中学生像というコンセプトなどジブリ作品との共通性はいくつも指摘できるわけですが、それだけなら、実は単なるパクリ、パロディといわれるだけで「ジブリっぽい」とまでは言われないんじゃないかと思うのですよ。
「ジブリっぽい」とまで言われるのは、あごまで動かすような枚数をかけたキャラの芝居作画と丁寧な生活描写で、ジブリの専売特許とされる「絵作り」まで再現されている為なのではないかと思います。
実際にはそういうのはジブリの専売特許というわけではないのですが、そんな劇場映画レベルの絵作りをするようなまねは、TVアニメのレベルでは、コスト的に無謀なので滅多に見ることが出来ないので、比肩できるものとしてつい「ジブリっぽい」とつい口をついて出てしまうのではないかと。
「ジブリのパクリ」ならこの作品を叩く材料になりやすいんだけど、ここまで「ジブリっぽさ」を真似てしまえる技術があることもまた確かなわけで、「ジブリっぽい」といわれることは罵倒のようで誉め言葉にしかなってない、というパラドックスを生み出してしまうのが面白いところ。
個人的にはここまで技術があるんだからもう少し「ずらして」描くことでオリジナリティを追求出来たんじゃないかな、という思いもあるんですが。
▼2005/7/6 (水)
第2回「神様お願い」
脚本:倉田英之/絵コンテ:舛成孝二/演出:高島大輔/作監:藪野浩二
あらすじ
ゆりえをテコに傾いた実家の来福神社を立て直そうとする祀。
ゆりえを来福神社の八島様に引き合わせようとするが、八島様は三ヶ月前から家出してしまっていたことを知る。
八島様を連れ戻す為にゆりえは神様の集まる異界へ向かう。
コメント
なんとなくわかってきた。
要するに、この作品世界とそこに住む人間にとって「神さま」の存在は自明で疑う余地のないものとして普通に存在しているということなのね。
一話の段階では、リアルな日常描写と風景描写に力点がおかれてた上で、ゆりえが「神さまになっちゃった」という現実から幻想への移行に視聴者を誘導することを放棄したようなシナリオに戸惑ったけれど、この作品の世界観自体が、「神さま」というファンタジーと80年代日本の尾道が最初から同居している世界であるために、そういったわかりやすい物語の導入を避けたというわけか。
で、2話目はそういう世界観の説明に対するフォローという機能を果たしている。
1話では神さまの力に目覚めたゆりえだけが他の神さまを知覚できていたという風に見えたけど、祀の妹のみこは霊力があるらしく神さまを普通に知覚でき、力のない祀や光恵も神さまの力持ったゆりえが描いた「眼力」のお札をつけることで知覚できるようになるという今回の話の流れで神さまは能力の違いによって、見える人と見えない人がいるだけということを説明して、登場人物のやり取りのなかで誰も神さまの存在に疑問をさしはさないことで、この世界における神さまの存在の自明性も説明されている。
これらのことで直接的な説明ではれないけれど、この世界が「神さまの存在が自明で人間と神さまの境界が曖昧で混沌とした世界」であるということが見えてくるのではないかと思います。
ということを踏まえて今回の話を改めてみると、バンドがやりたくて家出してしまった腰の低いへたれ神様な八島様と八島様にやたら馴れ馴れしい祀に象徴されるように、本作は人間と神さまがのほほんと仲良く暮らしている、そいうい作品世界を目指して作られたんじゃなかろうかということがわかってきました。
一話の時点ではちょっと戸惑ったけど、このゆるくてのんびりした世界観はかなりいいかも。
余談ですが、舛成監督って極力台詞による説明を排除して、世界観や状況を描写しようとするのだけれど、今回はさすがにそれを極め過ぎたかも知れないですね。ファン的には「そこがいい」なんですが。
その他
・OPが出来てねー、絵が間に合わなかったのか先週のダイジェストになってる。
・EDは今回からちゃんとあります。
脱力絵でキャラがが踊るという、ますなりEDの真骨頂が久しぶりに見れて嬉しいかも、ゆりえがマラカス振ってるのはゆりえ役のMAKOさんが所属するBON-BON BLANKOのマラカス担当だからなのね。
・1話に引き続きキャラがしゃべる時にあごや唇の動きを作画で描いてるのだけれど、これで最後まで通す気なんだろうか。
・祀の家の縁側で三人がだらけてるシーンがいい。
・八島さまを探して町の中、路地を見せるところがいい、こういう狭い路地とか階段とか好きなのよね、風景萌え。
・ちらっと出てきた弁財天さまがいい感じだったんだけど、今後登場したりしないのかな、あとその他有名どこの神様とか。
・みこの大粒涙はやっぱり「千と千尋」だなあ
▼2005/7/2 (土)
■かみちゅ!第一回感想リンク集
杉の木アンテナとはてなダイアリーから感想を集めてみました。
はてなダイアリーは数が多いので舛成&倉田に言及しているものを中心に選んでいます。
関西圏の放映がまだなので後ほどまた追記予定。
のとりあす
萌え萌えアニメ日記
杉の木工房
T:M:M
下手の考え休むに似たる アニメ感想別館
空が白む前に
だって楽園なんだもの
オタクの世界へ〜road of AKIBA〜
気がつけばシリコンバレー -Cupertino Side-
我関せず
ダ・ニッキ
babittoのアニメ日記
PANICの言いたい放題
070−アーステイル呼び出し中
ふくまめ
メヰドさんがみてる
放蕩オペラハウス
たまとわ
身辺雑記
phase orange
アニメたれ感日記
お気楽極楽ミラクル
一期一会
ぐる式
聖星界通信室
追加
光希桃Anime Staion
瞬間最大風速ひとりカイギ
あま噛みさんが通る
作画アニメオタ日記
D2_STATION
参考
杉の木アンテナ
はてなダイアリー−かみちゅとは→「かみちゅ」を含む日記6/28〜
はてなダイアリー - 舛成孝二とは→「舛成孝二」を含む日記6/28〜
▼2005/7/1 (金)
公式より
大阪・名古屋の放送時間変更
> 大阪 朝日放送
>7/7 第1回「青春のいじわる」27:34〜28:04
>名古屋 名古屋テレビ
>7/13 第1回「青春のいじわる」27:44〜28:14
▼2005/6/29 (水)
#1 青春のいじわる
脚本:倉田英之/絵コンテ:舛成孝ニ/演出:舛成孝ニ・畑博之/作画監督:千葉崇洋
あらすじ
突然神さまになったゆりえ。
自分がなんの神さまでどんなちからがあるかわからないゆりえは、友人の光恵と祀と一緒に、自分が何の神様になったか調べようとするが、わからない。
ところが、「風の強い日に屋上で告白すると恋がかなう」という言葉を真に受けたゆりえの思いが引き起こしたのか、巨大な台風が発生してしまう。
コメント
ううーん、だめだ、はっきり言っとこう。
少なくとも1話だけをみると、このアニメは
「大林宣彦とジブリと萌え」
で説明ついちゃう内容でした。
あえて、ぱっと見地味な作品が耳目を集める為にそこに引っかかるように意図的にやってることなのかもしれないけど、こうまであからさまだとちょっと引いちゃいます。
そうはいっても細かな芝居作画、気合のはいった美術、のどかなテンポ(これ自体大林映画のテンポに近い気がするんですが)とか作品のムードは好きなんですけど・・・やってることが正攻法過ぎてちょいものたりないかなぁ。
会話劇は舛成作品の肝のひとつだとおもってるんですが、ゆりえ役のMAKOさんは声優初挑戦ということで、不安要素高かったけれど、素人丸出しではなかったので悪くはなかった。そうはいっても全体的に演技の硬さがあって他の出演者との息がまだうまく合ってないという印象をうけてしまった。まあこの辺は徐々に良くなると思いますが。
さて話のほうですが、ゆりえが神さまになった理由についてまったく語られずに、まわりがあっさりそのことを受け入れてくので、ちょっと戸惑う。この点については、そういうもんだと納得して見てくしかないのかな。
と、期待しすぎたせいか、細部は個人的にくすぐられる要素満載なんですが、第1話の全体の印象としては五分五分かなぁ。
ただ、どんな作品になるのかまだ全貌は見えてきていないので、これからに期待ということで。
その他
予習として、とりあえず「さびしんぼう」と「時をかける少女」を見といたんですが、連絡船は普通に出てたし、尾道についてはバリバリ尾道ぽかったです。
あとこの作品の肝である「80年代」っぽさもダイヤル式家具調テレビとか、カバーかけた黒電話とか、制服の丈の長さとか、いろいろあって面白かった。「お前はもう死んでいる」の北斗の拳の連載が1983年からなので年代はそれ以降で確定?
▼2005/6/28 (火)
公式にバナーが用意されていたので使ってみる
公式更新情報
キャラクター設定公開
公式DVD&CD情報公開
DVDコピペ
>発売日:2005年8月24日
>価格:¥5,250(税込)
>品番:ANSB-1031
>収録話:第1話「青春のいじわる」第2話「神様お願い」
>仕様:DVD/片面1層/本編約50分/リニアPCM(本編)・ドルビーデジタル(コメンタリー)/カラー/MPEG-2/16:9/日本向け/レンタル禁止
>全8巻毎月リリース(各2話入)
>★初回特典:羽音たらく描き下ろし特製ピンナップ封入
>★DVD特典:全話オーディオコメンタリー収録
>★千葉崇洋描き下ろしジャケット
>★カラーブックレット封入(倉田英之コラム他、マル秘企画を収録)
>★スーパージュエルケース仕様
オーディオコメンタリーがまた来ましたですよ!
これの為にDVD買うといっても過言ではない!
しかし全8巻で各2話って全16話?なんか随分半端な気が
CDコピペ
>CD かみちゅ!OPテーマ曲「晴れのちハレ!」
>アーティスト:富田麻帆
>レーベル:vivid green
>発売日:2005年8月24日
>価格:¥1,200(税込)
>品番:VGR-0001
>CD かみちゅ!EDテーマ曲「アイスキャンディー」
>アーティスト:MAKO(一橋ゆりえ役)
>レーベル:vivid green
>発売日:2005年8月24日
>価格:¥1,200(税込)
>品番:VGR-0002
OP/ED発売もとのブロッコリーのサイトで視聴できます
▼2005/6/26 (日)
ホビージャパン8月号
短期集中連載企画「いきなりかみちゅ!」第一回掲載
カラー1ページ記事
第1話〜第4話あらすじ紹介(倉田英之コメントあり)
立体化計画進行中?
Amazon
Hobby JAPAN (ホビージャパン) 08月号 [雑誌]
▼2005/6/25 (土)
6/24公式ニュースより
>6月28日「かみちゅ!」放映当日の25時21分から放映の
>テレビ朝日 情報バラエティー番組「やぐちひとり」にて
>主演:一橋ゆりえ役・MAKOさん/三枝 祀役・森永理科さん
>四条光恵役・峯香織さんがなんとゲスト出演いたします!
やぐちひとり公式はこちら
http://www.tv-asahi.co.jp/yh/
ゲームスタイル:テーマソングレコーディングインタビュー
▼2005/6/21 (火)
瀬戸内・坂の町舞台にアニメ 尾道ロケハン
雑誌等での情報ではかみちゅ!の舞台は瀬戸内のある港町をモデルにしているということでしたが、実際には尾道でロケハンが行われたようです。
尾道といえば、大林宣彦監督のの尾道三部作。
転校生(1982年)
出演:小林聡美 尾美としのり 佐藤充 樹木希林
時をかける少女(1983年)
出演:原田知世 尾美としのり 高柳良一
さびしんぼう(1985年)
出演:冨田靖子 尾美としのり 藤田弓子 樹木希林
かみちゅが1980年代を舞台にしているということで、かなり参考にされるのではないかと予想。
ちなみに「時をかける少女」の原田知世はゆうきまさみ周辺のオタク世代に絶大な支持を受けたことで有名だったりします。
同じ大林宣彦監督作品には新尾道三部作というのもあるので、参考までに。
ふたり (1992年)
出演:石田ひかり 中嶋朋子 尾美としのり 岸部一徳
あした (1996年)
出演:高橋かおり 林泰文 宝生舞 柏原収史
あの、夏の日-とんでろ じいちゃん(1999年)
出演:小林桂樹 山中恒 大林宣彦 厚木拓郎
その他参考
おのみち観光まっぷ --- 映画の中の尾道---
▼2005/6/16 (木)
OP/ED発表
「神さまで…中学生なんだし!」 まもなく放映スタートのTVアニメーション『かみちゅ!』OP/EDを歌うのは富田麻帆さんとMAKOさん(アニメイトTV)
公式
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/kamichu/special/index.html
>OP曲「晴れのちハレ!」を歌うのは、ミュージカル『ギャラクシーエンジェル』でミルフィーユ・桜葉役をつとめた富田麻帆さん。
>そして、ED曲「アイスキャンディー」を歌うのは、ラテンパーカッショングループ「BON-BON BLANCO」のメンバーとして活動してきたMAKOさん
ちなみにゆりえ役のMAKOさん所属BON-BON BLANCOはこちら
http://columbia.jp/~bbb/
富田麻帆さんはブログがあるようです。
富田麻帆@カレッツァのフットサルブログ
▼2005/6/10
月刊アニメージュ7月号 カラー記事2P、舛成監督コメントあり
放映予定サブタイトル&スタッフ
06/28 #1 神様のいじわる
脚本:倉田英之/絵コンテ:舛成孝二/演出:舛成孝二・畑博之/作監:千葉崇洋
07/05 #2 神様のお願い
脚本:倉田英之/絵コンテ:舛成孝二/演出:高島大輔/作監:藪野浩二