平成17年 4月23日・29日

院内患者勉強会

1.ビデオ    『災害に負けない私たち』

〜透析患者さんの災害対策〜

2.院内事故対策委員会からの報告

3.最近の透析に関わる情報・・・ 看護部長

  @インターベーション治療(フーセン療法)
  A移植・再生医療

4.透析患者さんの便秘の原因・・・栄養課

透析患者さんの便秘の原因

・カリウム制限のため→ 野菜や果物の摂取量が少ないので食物繊維不足

・レナジェルやカリメート、カルタン錠などの便秘になりやすい薬剤の服用

・水分制限、透析による除水によって腸内の水分が失われる。

・運動不足による腸蠕動の低下

平成17年2月  三重県透析研究会
 血液透析患者さんの便秘に対する食物繊維投与の有用性が検討された。
  目的・・下剤を使用している透析患者さんに食物繊維(グアーガム加水分解物)
      を摂取してもらい便秘に対する生理効果とQOLの改善効果を検討。
  対象および方法・・便秘がちな血液透析患者21名、平均年齢59歳、平均透析歴52ヶ月
             
              水溶性食物繊維(サンファイバー:太陽化学社製 以下SFと略す)を
              1日10g摂取してもらい1ヶ月間服用してアンケート調査を行った。
   
              便はPHは5回測定し、その平均値を表した。  
   

 SFの有効率は約50%で、有効な症例ほど便のPHが低く、形状は柔らかく、
便回数も増える傾向であった。SFは、善玉菌であるビフィズス菌などを増やし
その腸内細菌がSFを分解して短鎖脂肪酸を排泄して便のPHを下げていると思われる。
このPHの低下が便秘がちな血液透析患者さんの便秘を改善したと考えられる。
 便回数が急に増え、排便時期が予測出来ないため、透析時の離脱の事も考えて
中止した例もあった。
下剤とSFの併用は予測困難な下痢を起こす事があるので注意が必要である。
 Pも下がったとの事で、現在再トライアルして検討中であり、良い結果を期待したい。
 

5.ケースワーカーからの最新情報