賢信の戦った日々

入院中のことを日記のようにしてつづっています。
この中のことはあくまでも私の記憶です。
かけられた言葉などはあやふやです。
相手はそんな意味で言ったのではないかもしれませんが、
私はそう感じたというのもあります
2003/08/03    添い寝
日曜日は退院の人が多い気がする。
私もああやって賢信を抱っこして挨拶して帰りたい。
 白血球の数が上昇。4万と異常な数値になる。おしっこもほとんどでない。
腎臓の数値も悪くなり、賢信は体が浮腫んでぶよぶよになり賢信とわからなくなる。
 「もう駄目か」夫婦で泣く。
夜中 看護師さんに「抱っこしたいですよね?」といわれて思わず泣いてしまう。
うんそう 抱っこしたい。すごく抱っこしたい。
「先生の許可を取ったから抱っこしたい時は言って下さいね。真っ直ぐしか抱っこできないけど ちゃんと先生が横にいてくれて 私達も手伝いますから」といってくれた だけど、抱っこした弾みで送管チューブがずれたら、また、レントゲンをとったり、チューブを調整しなければならない。それが怖かった私は抱っこが出来なかった。
 その日の夜、抱っこの変わりに添い寝をさせて貰いました。
凄く嬉しくて、泣きながら寝た記憶があります。
いつもは賢信の横で椅子に座って寝たり、主人と交代でベットで寝たりしていました。
どちらかが、なるべく賢信の横にいるようにして、出来る限りマッサージをしていました。
 賢信抱っこしたいよ。治ったら沢山抱っこしてあげる。今はごめんね抱っこするのが怖いよ。勇気のない私を許してね。
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Last updated: 2008/3/16