賢信の戦った日々

入院中のことを日記のようにしてつづっています。
この中のことはあくまでも私の記憶です。
かけられた言葉などはあやふやです。
相手はそんな意味で言ったのではないかもしれませんが、
私はそう感じたというのもあります
2003/07/28    GOT
明け方様態は悪くなる。「重体の子は明け方様態が悪くなる事が多いんです」先生が言っている。普通の病気なら逆に3〜4時頃良くなっていくのに。
それでも何とか乗り越えられた。
その日の血液検査は最悪でした。昨日の朝 3260だったGOTの数値が12420になっていました。普通は40以下だそうです。
全身の細胞がそれだけ壊れているということでしょうか。
脈拍は170〜180 脳圧が上がっているのか・・・
もう一人違う先生が入ってきました。後で聞いたところ脳外科の先生と言うことでした。
頭をさわり、手や足をさわり、瞳孔を確認して帰っていきました。
一度家に 荷物を取りに帰りました。賢信の服をとも思いましたが、今持っていくと違う意味できて帰らないといけない気がして持っていくのを辞めました。その変わりに 賢信がとても好きだったビデオの音楽が入っているCDを持っていきました。
持っていこうと思ったきっかけは昔脳外科にいたことがあるという看護士さんに、好きな歌や姉妹の声を聞かせてあげるといいよと言われたからでした。
 私が大好きだった賢信は このビデオを見るときだけ私から離れました。あまりの熱中ぶりに1日2回までと決め見せていました。
 そしてパソコンで賢信の写真をプリントし、下に「中島賢信です。僕はこんな顔です。頑張るので宜しくお願いします」と書き、賢信のベットの横に貼り付けました。
話しかけ、CDを聞かせました。
ラシックスというおしっこを出す薬を入れてもなかなか出なかったのですが、部長の先生が少し触ると管のあたりの関係か良く出てくるようになりました。
 管を伝う暖かいおしっこを下に落としては 主人と二人で「また出てきた!」と喜んでいました。
 カリウムを外に出す作用の薬が1個とれました。やった!1個とれた!
強心剤の量も減らされました。主人と「数字が変わったね。」と話していました。
廊下を歩いていると食事をくばっていました。
早く賢信に食べさせてあげたい。
残っているご飯もありました。
賢信だったらこんなの全部食べちゃうよ。良く食べる子だから。
看護士さんに「子供は悪くなるときも早いけど、良くなるときも早いのよ。頑張ってね」と言われました。希望を捨ててはいけない。治るよ きっと きっと頑張ってくれる。
障害は残ると思うけどきっと何とかなる。私が何とかしてみせる。
沢山管が着いてるけど1個ずつとっていこうな賢信。
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Last updated: 2008/3/16