残された家族

私の気持ちや家族の様子を書いています
2004-03-06 Saturday
名前を呼びたい
この間 久しぶりに3女を連れて公園へ行きました。
前にこの公園へ来たときは 賢信もいたのに・・・
公園は何も変わっていなくて・・・・
小さい子沢山 歩いている。小さい子を見るのには大分慣れた。
3女は楽しそうに遊んでいる。3女の楽しそうな顔をしばらく眺めていました。
すると 急に背後から 「けんしん」って声が聞こえました。
本当に不意打ちを食らったように ビックリして後ろを振り向きました。
 そこには 2才くらいの男の子がボールを持って あちこちに投げて遊んでいました。
ボールをあちこちに投げるので お母さんが後を追っかけています。
「けんちゃん けんしん!」お母さんは困りながら 追いかけています。
 すごく 羨ましかった。名前を呼べるそのお母さんが すごく羨ましかった。
もう 私にはもう呼びかけられない名前・・・。
たとえ「けんしん」という名前に出会っても 君をつけて呼ばなければいけない。
公園で涙 沢山出ました。 帽子かぶってて良かった・・・
物を持つと 必ずあちこちにガンガンぶつけて遊んでいた。 私が台所にいると いつも私の足にしがみついて ズボンを脱がされた。寝るのがへたくそで 寝かすのにとても苦労をした。自転車の前に乗せると子供が持つところがちゃんとあるのに わざわざ両手を伸ばして 私が持っているハンドルを持っていた(自分も運転しているつもりだった?)朝起きて ハイハイをしてみんなが居る部屋に来る 私の顔を見た途端 ニタッと笑って、スピードあげて私にめがけて一目さんにハイハイしてくる。
新聞は読む前に 既にびりびりに破いてくれた。
机の上にある物は全部 下に落としていってくれた。
カメラをむけると必ず カメラに向かってきて いつもアップの顔になっている・・・
HPのトップの写真・・・この目線の先には カメラを構えた私が居る。いつも真っ直ぐに私を見つめていた賢信。
困ったことも 沢山してくれた。
 でも 幸せだった。名前を呼べることが 手の中に抱けることが 本当に幸せだった。
帰ってきて欲しい 何も望まないから・・・
亡くして初めて気づく幸せは 大きすぎる・・・
名前を呼びたい、抱きたい、後は何もいらないから。

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Last updated: 2008/7/3