コラム



08 タバコの歴史

遥か昔から人々に愛され続けてきたタバコも今や風前の灯火。
最期を迎えるにあたってタバコの歴史をちょっと振り返ってみませんか?
と自虐トークでスタート ヽ(^ー^ )


5〜7世紀(401年〜700年頃)マヤ族に喫煙の風習


中央アメリカのユカタン半島からメキシコ南部にかけて人口200万人の高度な文明を築いたマヤ族に、タバコの栽培や喫煙の風習の痕跡が認められます。
ただし単なる喫煙というよりも、精霊の信仰やそれらの儀式に使われていたようですね。


1492 コロンブスが欧州にタバコをもたらす
イタリア生まれのコロンブスが同年アジアに向けてスペインから航海へ。ヨーロッパにタバコの喫煙の習慣をもたらしまし た。学生の頃、「意欲に(1492年に)燃えるコロンブス」と暗記した覚えがあります(^-^ ;)


1549 フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸

ザビエルに同行していたポルトガル船員たちが葉巻を吸っていた姿を初めて見た鹿児島の人たちは「南蛮人は腹の中で火を焚いているぞ!」と驚いたそうです。


1592 日本に初めて葉タバコが伝来

日本に初めて葉タバコが伝わると、当時派手で新しいものが大好きな豊臣秀吉が喫煙を開始。すると夫人の淀殿も吸い始めて女性で初の喫煙者となりました。
               


1603 キセルが伝来
日本古来の文化と思われがちなキセルは実はカンボジアから海を渡って伝わったもの。これを機に日本国内に広まっていきま した。


1607 日本で初めての禁煙令
徳川幕府(二代将軍徳川秀忠)が日本で初め ての禁煙令を発布した年です。

この法の背景は「健康のため」などではなく、当時街中で狼藉を働いていた「荊組」や「皮袴組」といったならず者の集団が腰にキセルをぶら下げていたことか ら、「風紀を引き締める」という意味合いが強かったようです。
現代の「未成年者が買うからタバコの自販機は置いちゃダメ的」な考え方に似ています。


1685 日本各地にタバコ店が誕生
キセルが日本に伝わってから80年近く経ったことで、町中にタバコ店が目立つようになってきました。一つの文化として認 知されたのですね。


1740 キセル用の刻みタバコ売りが流行

この頃になるとタバコは店先だけではなく、「担い売り」と呼ばれる人たちが「たばこーーー」と叫びながら歩いて売るようになりました。

中には仇討ちを遂げようという武士が仇を探すのに都合がよいと、「担い売り」をしていたそうです。


1880 紙巻きタバコの製造開始
当店が煙草商を営んでから20年くらいが経過した頃になって、ようやく紙巻きタバコの登場です。


1884 岩谷商会が“天狗”発売
この時代、専売公社はまだ存在していなかったので民間の会社がタバコを 製造販売していました。
右は当時のポスターですが、何しろエロの少ない時代ですからその艶っぽい作りにお父さんたちは足を止めたのでしょうか。

岩谷商会に限らず当時のポスターの多くは商品そのものは非常に小さく表示という点で共通しています。ちなみに肝心の商品は左上の天狗が持っていますがやは り小さいです。


1891 村井兄弟商会が“サンライズ”発売
見たことがありません。パッケージだけでも見たい(T T )


1894 村井兄弟商会が “ヒーロー” 発売
「サンライズ」に続いて「ヒーロー」という煙草を発売。
 なんとなく「ガンダム」とかの版権を持つバンダイグループの株式会社サンライズと関係ありそうでなさそうな微妙な流れ (^ー^ ;)

さて、この頃ちまたの評判となったのが岩谷商会と村井兄弟商会の宣伝合戦。
村井側が楽隊を使った派手な様式の宣伝を繰り広げる一方、岩谷側は銀座本店に大きな広告を掲げ、自ら真っ赤なフロックコートを着用して赤い馬車に乗って市 中を行進するというすごいものだったそうです。

それにしても「ヒーロー」と「サンライズ」吸ってみたいですね。 


1900 未成年者喫煙禁止法
つまりこれ以前は子供でも吸っていたわけですね。
おおらかというか何と言うか (^ー^ ;)


1904 タバコ専売制の実施

最初に発売された記念すべきタバコは「敷島」 「大和」 「朝日」 「山桜」の4銘柄ですべて官の製造。商品名は江戸時代後期の国学者、本居宣長の 「敷島の大和心を人問はば、朝日ににほふ山桜花」という歌からとったものです。
お線香のようにも見えますが気合いの入った高級感溢れるパッケージでいいですね。


1932 ゴールデンバット発売
低 価格で当たりハズれのある「ゴールデンバット」 は、この年に発売されました。ちなみに当たりハズれがあるとは、このタバコが他のタバコの製造過程で出る余剰分の葉をブレンドしたもので出来ているからと いう都市伝説によります。実際には材料の葉の品質のためですが都市伝説を採用した方が愉快な話。


1943 タバコ配給制
世界大戦が激化してきた世相を反映してタバ コが配給になったために簡単に手に入らなくなってしまったイヤな時代。私の祖母も「あの頃は大変だった」などと話していました。
そこで愛煙家はあらゆる植物をタバコの代わりに吸うようになり、中でも「ジャガイモの葉」は多くの人が「おいしい」と評したとか。 


1949 日本専売公社が発足
乱立する民間のタバコ会社を国が管理します、ということでしょうか。税収が見込めますからね。


1985 日本たばこ産業株式会社に移行
タバコの輸入自由化など時代の波に乗り遅れ ないように専売公社の全額出資で設立され、業務の一切を継承して今に至ります。
喫煙率の減少を見込んでか医薬品、飲料などの分野にも展開。
個人的に缶コーヒーの 「ルーツ」 は好きな味です。


2003 東京都千代田区で歩行喫煙禁止
禁煙指定場所ではタバコを路上で吸えなくなり、区内のタバコ小売店の売上は激減して死活問題に。また駅売店やCVSでは タバコの販売を継続しているにも関わらず灰皿は設置しない売りっ放しの姿勢が反感を買うことになりました。
こうした禁煙運動は世界に広がりを見せ、同年、ブータン王国では「国内全面禁煙」に発展。さすがにやり過ぎではないかと。


to be continue.