「失敗しない家づくり」勉強会 実践塾   
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これはあくまで、個人的な意見として、長年この業界にいて
感じていることを書いています。
素材を否定しているとか、個人を誹謗中傷しているわけではありません。

                             2018年12月28日まで


コラム1437 2019年02月15日

アパート建築のビジネス化

 昔むかしの話・・といっても50〜60年前のことですが、その当時の大工さんというのは年中仕事があるわけではないので、ヒマな時は農業をやったり部落内の家をまわって包丁とぎなどをやったりと副業的なことをやっていたのが当たり前だったようです。実際に当事務所の北側に住んでいたじいちゃん棟梁はこれと同じことをやっていたと話していました。

また、ちょっと形は変わっていましたが大工さんの奥さんが床屋さんやパーマやさんをやっていたことも多かったです。棟梁だって職人さんだって仕事がなければ食べていけませんからこういう形が多かったのだと思います。それだけ人口の割には建物の建築が少なく、逆に言えば長持ちした建物を作っていたから建築サイクルが長かったとも言えます。

戦後の復興期には人口も増えそれにつれて住宅需要も増えていきました。もともと、「お願いします」と相手方から頼まれてから仕事をしていた「待ちうけ」パターンだったわけで、そこへ営業マンを据えて攻め込み型の仕組みを作ったのがハウスメーカーでした。見本を作ってガンガン攻め込む手法のハウスメーカーと、頼まれたら仕事をするパターンの勝負では、良し悪しは別として前者が勝つのは当然でした。

個人が住まう住宅は本人が住むために行動をおこすわけですから「その気になった人」が対象となりますが、賃貸アパートでは本人が住むわけではないのに土地情報がお金さえ払えば誰でも取れるので「その気がない人」でも攻撃目標にできるというのが大きな違いです。

個人住宅が40万戸になるという時代では全員が食べていけるキャパはありませんから、大手ハウスメーカーが賃貸物件に傾倒していったというのもうなずける話しです。しかし、ここにもノアの方舟はあり、全員が乗れる席などありません。出来てしまったビジネス母体は需給状態に関係なく生き残ろうとします。

サブリースが考えられたのはまだある程度なんとかなるという状態で効果が出るのですが、それもほんの初期だけのもので低迷が長く続けば仕組み自体が成り立たないわけです。それでも押し込み型の営業をやるとなれば「騙し」の世界に突入せざるを得ないので「約束と違う」という声が出るのは時間の問題だったのです。

基本的に、住宅をビジネスとして倍々ゲームのように捉えていること自体がおかしいのです。需要が減って仕事にありつけなければ農作業をして食いつなげばいいのにそれが今のハウスメーカーには出来ないのです。


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コラム1436 2019年02月14日

根深い圧力A

 人も企業も楽して儲かるものには触手を伸ばしていきます。一棟の規模がはるかに大きく一般住宅より手がかからず儲かるとなれば放ってはおきません。オーナーとの打ち合わせだって個人住宅みたいに面倒ではないし、オーナーのほうも自分で住むわけではないので建築仕様のことよりも入居者の有無のほうに関心があります。

サブリースという方法を考え出したことはグレーゾーンの人たちにも利益があるかのように仕組んだ魔術と言えます。こういうマネは町の大工・棟梁では考えつきません。こうして顧客獲得の実権を握った王様も自分だけでは建物は作れないわけですから現場での作業者なしでは成り立ちません。

誰が頭になって建物を作るかは会社でも棟梁でも理屈は同じですが、決定的に違うことがあります。それは会社の場合、作業者を使い捨てのように外注という名の下に下請け作業をさせることです。そこにはA・・B・・C・・との中から安く工事をやるものを選ぶだけで継続的な技術継承のことを考えに入れていないことです。

自分が生きて継続して事業をしていくには社員の継続がなければアウトです。その部分だけはクリアしても下職といわれる職人領域は目を向けようとしません。短期的に見ればそれでいいのでしょうが職人の場合は今日募集して明日から実働というような一朝一夕にはいきません。そういったプラスアルファのお金を出していれば継続的人員も確保できるでしょうが、朝から晩まで働いてやっとお勤めの人の8割7割の賃金、しかも福利厚生など望むべくもなくでは後継者なんて無理です。

すべてこういうことは会社対個人で力関係が考えるまでもなく会社に牛耳られており個人がいくら希望を出しても「いやなら別の人」といわれるだけで一個人がどうこう出来る問題ではありません。しかし、この状態が続けば必ず息切れの時期が来て困るのは会社ということになります。

けれども、どんなに時が過ぎてもこういった力関係は変わることはないでしょう。労働する側がユニオンでも結成しない限り対等以上にならない限り無理だと思います。一強多弱は一強が自己崩壊しなければ何も変わりません。多弱が一強を頼らず生きていければ問題は簡単なのですけれど。


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コラム1435 2019年02月13日

根深い圧力

 なぜ、今回のようなレオパレス症状が出たかというと、「力関係」抜きには考えられません。すべてにわたって王様と奴隷の関係が成り立っているからです。もともとアパート建築というのは大工棟梁がいてその下に何人かの職人がいて・・、という形態で構成されてきました。

需要家、つまり発注者である建て主(家主)は棟梁と話をまとめて建物を作っていくというパターンだったのです。しかし、いつしかそこへ住宅会社というものが入ってきました。レオパレス・大東建託・東建ホームなどはその代表格で他にもセキスイ・パナ・・と大手のアパート参入が続いています。

当初、これらの大手でも自前と呼べるのは構造体くらいで他のものはほとんど現地調達が多く、それだけ地域と現場ごとの若干の差が出ていました。いまではそのほとんどは工場生産となり現場に直接搬入されるものは内装の仕上げ材程度のもので、それもどこのメーカーの何と指定されたものが搬入されます。

こういった現場では一般の住宅よりもなお厳しく工程管理されておりいかに監督の裁量によるバラつきを少なくするか、現場での大工作業をいかに少なくするかに重きをおかれます。職人の日当についても一日いくらの契約をしていたのでは一生懸命働く人とそうでない人で差がついてしまい、会社の利益を左右してしまいますから、一棟いくらとかひと部屋仕上げていくらという外注制にして損をしないようにしてしまいます。

すべての下職と呼ばれる業種はこの外注制で仕様どおりの作業をやらされますから、個人の意思など入り込む隙はありません。いやならほかの業者・職人がやるだけの話しです。どうしてこういう形になるのかというと、すべては「営業力」の違いです。昔から職人は口べたで交渉が苦手です。仕事は出来るのですが話すのがヘタだから顧客のほうとしては営業マンのほうが良いとなってしまうのです。

こうなると「仕事を得たほうが勝ち」となりその下で仕事をさせていただくという構図が出来てしまいます。王様が一社だけなら問題なく皆がきちんと生活できるだけの対価を払えるのでしょうけれども、現実にはその王様が何人もいて競争をしなくては受注できないので、会社が儲かって、しかも競争に勝てるような体質になっていってしまうのです。

もう一つ、自分が住むための建物ではないので発注する側も質にこだわるというよりも金額に目がいってしまいます。3000万円よりは2900万円のほうがオーナーとしては有利なので、その100万円がどれだけ質を下げてしまうものなのかというよりは、自分のソロバンに有利かということを考えてしまうのです。したがって、そういう意向の取引を満たすために形が同じに見えて中身が安価なものにどんどんすり替わっていき、作業だってわからない(見つからない)ところは手を抜く・・という結果につながっていくのです。

行くべきところに行き着いたのがレオパレスであり、順番がちょっと早くなっただけで中身なんて同じようなものなのです。ご主人様だけうまいものを食べているからこうなるのだと思います。飼い犬に手をかまれるとはこういうことを言うのでしょう。


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コラム1434 2019年02月12日

2月の勉強会

 最近の天気予報はかなりの確率であたるようになりました。一週間前から「雪になるかもしれない」と言われていましたが本当でした。気象衛星と観測地点の充実が精度の高い予報につながっているのだと思います。

さて、今月は部屋都合で祝日の月曜日に行ないましたが、お忙しい中5名の方に参加いただきました。今回のテーマは1月の分を繰り下げて「工法の話」でした。レオパレスの不正施工の話も織り交ぜて、2時間、工法の何が違うのか将来どういう弊害が出るのかという点などお話しいたしました。

次回3月は、10日(第二日曜日)に行なう予定です。お時間の許す方はご参加下さい。内容は当HPにも掲載してあります。


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コラム1433 2019年02月09日

またまた出ましたA

 チャイナでは空き家が5000万戸もあると報じられています。しかし、この国では作るのも国の息がかかったところがやりますし、これがGDPの数字にも関係してくるので、世界にむかって「中国は成長し続けている」というパフォーマンスをするためにもやめることが出来ません。売れようと売れまいと作ることが数字を作ることのようになっているからです。

それでも自国以外には持っていけないのでいつかは破綻するときが来るでしょうけれど日本はマンツーマンで成立してから工事になるので契約者が出なければそこで終わりになります。いくら大きくても「大きければ大きいほど量をこなしていかなければならない宿命」を持っています。もうそこには需給関係などといっていられない立場に立たされているのです。こうなると社会悪というほかないでしょう。

必要のないところに押し込みをやるということはどこかに歪みが出ます。近隣のアパートにしても満杯になっているところなどひとつもありません。ところが新築のアパートは不思議なことに満員御礼の幟が立つのです。一説には息のかかった「サクラ」がいて新築入居から数ヶ月で他の新築へ引っ越す役目の人がいるそうです。いわば自前で満杯にし次のターゲットを狙うという手口です。

裏で操作すればずっとばれないでいけるでしょうが、それとて限界があります。オーナーのほうもちょっと警戒心のある人ならおかしいなと思うでしょうし、しっかり市場調査して自分で判断できる人なら営業マンの言うことは鵜呑みにしないでしょう。でも、次々と被害が出るということはそういった横のネットワークが働いていないか人が良すぎるかのどちらかということになります。

セキスイの55億詐欺事件のように劇場型でやられたら一個人の知恵ではかなわないかもしれません。いずれにしても「対等の取引」ではなく「押し込み型」「詐欺型」のビジネスになってきていることには違いありません。この会社ばかりではなく、類似の同業者はみな似たような手法でやっていますから「同じ穴の何とか」であると思います。

一番の被害者は入居者とオーナーでしょう。張本人は自業自得でしょうからお情け無用だと思います。


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コラム1433 2019年02月08日

またまた出ました

 昨年の5月、アパート主力のビジネス展開をしていたレオパレス21が重大な施工不良の建物ありと公表しました。重大な・・とあるのは、こういったアパートすべてに共通する界壁という隣室との境を完全に防火しなければならないところをやっていなかったというものです。

ほかにも、この手の建物は音が響きすぎるという悪いほうの評判が多く出ていたのですが、緊急時に危険に晒されるという状態とは少し違うので表立った内容は界壁のほうが大きな問題にされました。前回と今回の追加発表は同じようなものですが前回3ケタ台の不良箇所棟数が4ケタになったということで、案の定という受け止め方です。

その数1324棟、緊急を要する修理により1万4千人強の人に移動してもらって補修するというもの。前回の会社側の修理見積りは一棟につき60万円と発表していましたが、そんなもので何が出来るかとこのコラムでも書きました。一次退去してもらって修理して戻ってきてという手順からすれば、一棟で約10人ほどいる計算であれば二度の引越し費用とその間の住居費、現場の工事費を入れれば当初の10倍はかかるはず。

おまけに「レオパレスはダメだ」という評判落ち、これからの入居者減を考慮すれば天文学的数字になるはずです。この会社はサブリースも手がけていてそちらのほうでも訴訟を起こされています。いずれにしても良いほうに転げることはありません。

問題はなぜこのようなことになったのか・・です。ある意味、「なるべくしてなった」というべきでしょう。それは会社の利益最優先主義の結果だからです。不動産だけ扱っていれば仲介手数料だけの世界ですが、建築まで手を出して、そのまた先の管理まで範疇に入れてその費用でまた荒稼ぎ・・。

この会社の喰い散らかしたあとには幸せになる人はこの会社以外はないのです。需要があろうとなかろうと相続問題で税金対策に建物を建てさせ、「損はしません」とウソをいい、どこからそんな経済理論が出てくるのかと思うほどボンボンあちこちに賃貸アパートが出来る。それでも次から次へやっていかないと・・・という自己中心的理論が麻薬のように続く。

勝ち続けるためにはライバルを蹴落としても受注しなければ利益につながらないので最後は詐欺師みたいになる。必勝パターンは永久には続かないということを知らないのでしょう。もっと利口になるべきです。不思議なことにネットの世界ではこのニュースが報じられるボリュームが非常に少ない気がします。何か裏で手を回しているのでしょうか。


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コラム1432 2019年02月06日

解体工事A

 見通しもよくなりましたが風当たりも強くなりました。いくら解放部が多い建物とはいえ、西からの風はずいぶんと防いでくれていましたが、すっかり除去されてしまうと吹きっさらしそのものです。しかし、当地はこの西風がないとほしいもが乾かないと農家の人には言われます。

今日は朝から事務所脇の通路部分の解体が行なわれました。重機が2台並んで高い所の梁をつかんで倒す側の柱をガスで切断し、事務所側の柱を倒す側だけ残してゆっくりと西側へ引いて行き、つかんでいる梁が地面に着地したら、残った柱の部分を再度ガスで切断、鮮やかに作業は進みました。

そのあとはカニバサミの重機で次々と小さくしていって鉄くずの山を作ります。残るは今回の予定の最後に当たる木材倉庫の鉄骨部分と木造2F短尺入れの建物だけになりました。

30分ほど前から雨脚が強くなってきて今日は午前中で終わりなのかなと思っていたら午後も作業は続行するようです。もっとも重機は車と同じくオペレータの人は操作室で快適に作業が出来るから関係ないようです。


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コラム1431 2019年02月05日

解体工事

 きれいに手作業でスレートをはがし、ブルーシートで飛散しないよう包んで搬出し終え、先週から鉄骨の解体に入りました。オバケのようなカニバサミで太いH鋼をバスンと切断して、まるでアニメの世界みたいな光景が目の前で行われています。

大きな重機が二台、そのカニバサミをつけたものと大きなトングのような挟むものと、見てると飽きないくらいです。音もけっこうしますがそこは近所もまばらなのであまり気にしなくてもよいような感じです。今週に入っていよいよ事務所のすぐ近くの高圧キューピクルの設置してある所と木片チップ収納小屋を解体し始めました。

工場の三相動力使用で変圧器が入ったのがS50年でしたからやはりこの部分も40年ほど経っているのでしょう。チップ小屋は下に車が入り込み小屋の底蓋をあけて落すという方式なので大型車が直下に入れるようにしたが何にもないように作られています。さすがにこの部分は木製とはいかないので重量鉄骨で作られていました。

小屋部分は木造ですので、トングで挟むようなほうの重機でこれを壊していますが、土台に当たる横架材は半分以上ポケていて重機ではさんだ時に粉のようなものが落ちてきました。大きな梁だったのですが長い間の結露か何かで傷んでしまったのだと思います。外から見ていると何でもないように見えたのですが危なかったです。

大きな面積なので、しかも継ぎ足し継ぎ足しの建屋ですから、間の部分は大きな樋で雨処理をしていました。その雨樋もどっちに流れているのかわからないくらいの勾配なのでドロがたまり放題でした。今回、解体してみてその量たるや半端なものではありませんでした。やはり、きちんと設計してこういうものもやるべきでしたね。

重機で壊すにしても片っ端からやるのではなく、ある程度の大きさにしてハサミでそっとはさんで下に下ろし、トタン、ビニール波板、ルーフィングと分別しながらの作業です。解体といっても今はきめ細かな対応が求められているのですね。


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コラム1430 2019年02月04日

田舎の住宅事情A

 いくら行政が頑張っても、JAが頑張っても、肝心の農家のほうが「やれない」環境になってきています。部落内でも70歳以上の人たちがまだまだ主役で、息子さんたちが後継者としてきちんと受け継いでいるのは少数です。

最初の頃は誰かほかの人に貸して耕作してもらっていましたが、その人も出来なくなり戻され荒地になるのを防ぐために土をただかき混ぜるだけの繰り返しをやっているとか、皆さん苦労しています。特にこの地は冬になるとほしいもを生産する地区なのでホコリが立つ様な状態は好ましくないので周囲にも配慮しなければなりません。

まだやれれば続けたいと思っても身体が言う事をきかない、息子たちは勤めに出てしまいせいぜい嫁さんが手伝ってくれればよいほう。市街化調整区域だから売れない・・。ずっと悪循環でした。それが緩和措置が出来てからまあまあの公道に面したところなら宅地として売れることになり「渡りに船」となりました。

大工さんの世界だってもうそろそろ労働限界年齢に達します。当地の農業後継者も同じようなものであと数年で小規模開発の分譲地が目立って増えることになります。下水道処理の問題も合併浄化槽が出来たお蔭で堂々と側溝排水できます。もちろん、側溝があればの話ですがなければ宅内処理となり後々の維持管理費がけっこうかかります。

行政の目論みとしてはインフラの効率化があったようですが、どんどん経済成長して人口が増えていくことが前提にあり、現在のような下り坂になった状態ではそのほとんどが逆目に出てしまい計画通りに進んでいません。市街化調整区域は土地価格の乖離を生み出し売りたくても原則農家の人しか買えなくなりました。

緩和措置が出来る前なら、農家生まれの人が他所へ嫁いで農家以外の職業であっても戻ってきて家を建てられても、我々調整区域内で生まれたものでも農家でないと分家さえ出来ないという人種差別みたいな扱いでした。かろうじて、道路沿いではサービス業だけなら許可が出て家を建てられましたが、それもいろいろな制限があり何でもよいわけではありませんでした。

皮肉にも調整区域が価格差を生み、後継者不足と緩和措置が条件付ながら建築可能者を呼び込み虫食い住宅を作っているのですから、法律って何なんだろうと思います。


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コラム1429 2019年02月01日

田舎の住宅事情

 最近、相続の関係なのか、いままで市街化調整区域内で畑だったり雑地だったりしていた所がたちまち整地され家が建つようになってきました。そのうちの半分くらいは大手・中小ビルダーの売り建て物件、いわゆる建築条件付のようです。昔のような大規模開発ではなく、4〜6軒くらいの家が建つ程度の規模です。

不動産屋さんも土地だけ扱っていたのでは金額にならないからなのでしょうが、個人で扱っても危険率があるのでそこそこ棟数を扱っているビルダーと手を組むのでしょう。いくら田舎の土地でも道路さえしっかりした巾があれば水と電気は何とかなります。調整区域の緩和措置もあり親族でなくとも学区内で生まれたか、あるいは10年以上の生活実績を持っていれば買う権利があるのですから該当者にとっては棚ボタみたいなものです。

買うほうにとっても、土地は安いし家だってそこそこの規格住宅でも安価で住めればよいという程度の人が多いらしく、何の疑問も持つことなくスーッと入って行ってしまうようです。私らから見ても違反の建築をやっているわけではなく、耐震や気密性能だってよい数字を出しているわけですから書面上では非難するようなものではありません。

1/29にも書いたように住宅はそれだけではないんですよね。法律ではどんな形にしても基準法の範囲に入っていれば何の指摘もされません。屋根がまったく出ていなくても床から先に作っても基礎パッキンにして通気口がなくても書面上の数字がクリアされていれば問題にはなりません。しかし、何を使ってどんな形にしどうやって作っているかで10年15年先にどういうことが起こるかまでは行政は関知しません。

もう一つ、田舎のまわりがまだ畑の多い土地に今時のビルダーの建てる家というのは街中に建つ家と同じでも何か目立つのです。周囲が土のところに建つ家は比較するものがないからなのか真新しさが一段と引き立ちます。それが消費者の皆さんには余計よく見えるのかもしれません。

かくして、市街化調整区域の本来の目的はどんどん形だけのものになり農業振興などというのは完全に骨抜きになっています。旧地主は何がしかのお金が入り、安い土地を求めていた人は願いがかない、不動産屋とビルダーはビジネスになり万々歳です。怖い爆弾付きですが・・。


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コラム1428 2019年01月31日

労働統計調査A

 またまた出ました、「資料が見つからない」の逃げ口上。不利な立場になると必ずといってよいほど出てくるこの言葉。実に便利な返答です。これらは我々の世界でも是非参考にさせていただかないと不公平というものです。

ない以上どうすることも出来ない・・。調べようがない・・。ならば、どうするかの問題で、被害を受ける側の最大利益になる位置までスライドさせてくるのがスジでしょうね。そしてその差損は担当部署の給与削減という解決方法をとる・・。これなら国民も納得できるでしょう。

タダで働いているわけではないのだからきちんと仕事をするのは当たり前。刑事罰を受けるようなこと以外ではクビにならないのだから民間よりはずっと恵まれている。きちんと働かないのだからその分の罰を受けるのは当然。でなければ給料ドロボーと言われても仕方がないことです。

社会保険の不祥事からやっと数年が経ち、まともになってきたかなと思いきやこんな有様ですから、何か他にも大それたことをやっているのだろうと勘ぐってしまいます。

畑違いの話しですが、昔々、税務署の調査(マルサ)で調査を受けたある事業所の話。かなりの数字をごまかして裏帳簿を作り脱税していたとのこと。ある寒い冬の日、突然に調査が入りその帳簿を押収しようとした時、経理を担当していた中年の女性が突然燃え盛るダルマストーブに帳簿を投げ入れてしまった。一同、「あああっ」と声を出したが後の祭り、帳簿はあっという間に燃えてしまったというお話し。

もちろん、捜査の邪魔をしたのですからその女性は問いただされましたが、その弁解が圧巻でした。「私のプライベートな恥ずかしい手紙と写真が入っていたものですから、それを知られたら私は生きてゆけません」と言ったとのことです。これには捜査員も唖然。

結局はこの会社は書類(証拠)を押収できず不調に終わったということでした。それからでしょう、「はい、皆さんそのまま動かないで下さい」「机の上、中のものには絶対手を触れないでゆっくりと窓際に寄ってください」とか言われるようになったのは。

書類(証拠)がなければ何にも出来ない・どうすることも出来ないというのを逆にこういうところから学んだのかもしれません。


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コラム1427 2019年01月30日

労働統計調査

 かつて、社会保険庁がPCを何分か操作したら休憩をとるとか、マッサージチェアを年金資金から支出して福利厚生にしていたとか、加入者の処理をきちんとやっていなくて無年金者まで出たりとか、わけのわからない「デタラメ」をやっていたけれども、またまた役人のズルが問題になっています。

どうしてこうも役人というのは国民を馬鹿にしているのでしょう。払わなかった600億円は認めるとしても処理経費の200億円は歴代担当者と上司が負担すべきものです。なぜこれを国庫で賄うのか意味がわかりません。

民間の不祥事ならやった本人も何割かの懲罰金を支払わされます。それがなぜ国・公務員のやったことは全額公費で処理する(できる)のでしょうか。

そもそも、これらのデータを取るのになぜタダで会社に事務をやらせるのか。まともな事務費を払っていれば「めんどくさい」と文句を言う人もいなかったろうにと思うのです。文句が出たから適当に抽出して少ない数でやった・・。ちょっと見ると何でもないように見えても選ぶ先々で違いがあるのは当然なのだから結果が違ってくるのはわかっていたはずです。

税金はとるけれど費用は負担しない・・。こんなものを法律で決まっているからといってやらされるほうはたまったものではない。こんなタテ割りのやり方なんぞ何の意味もない重複作業だと思わないのだろうか。同じ国の中で労働保険の加入義務があるのになぜそのデータで統計をとらないのか。余程このデータを活用したほうが正確な数字が出ると思うのだが、そういうことを考える人はいないのだろうか。

もともと個人的には「統計数字」というものは正しいとは思っていないが、失業保険とうで支払われる基準となればそうはいっていられない。人間は間違うもの・役人はズルをするものと思って物事に当たらないといけない。

入省当時の新人コメントが以前にもまして白々しく聞こえる。


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コラム1426 2019年01月29日

潜在予備軍B

 世の中に出ている情報というのは公平かというと、あきらかに不公平であると思います。阪神淡路大震災の時もハウスメーカーは「我が社の建物は一棟も倒れていない」「倒壊したのは一般の木造住宅ばかりだ」と大々的に宣伝しました。しかし、倒壊した建物が建てられた時代にはハウスメーカーの建物はなかったし、倒壊しなかったとしても被害は出ていたのですから同じ土俵の上に立ってモノを言っているわけではなかったのです。

時をほぼ同じくして93年に新築し翌年入居した大阪寝屋川区の入り江さん一家のシックハウス事件はほとんど放送されることもなく、一部ネット検索で出てくる程度のものでした。当時、ミサワホームの対応も「国が規制しないのだからこちらに責任はない」というような姿勢で99年に和解・買戻しとなるまで気の遠くなるような期間を要しました。

住宅をビジネスとして捉え商品として売りさばく形態は放送媒体を利用して情報発信することが命になりますから逆にここでマイナスの情報が出ることは会社の存続に関わることになります。一方でメディアは住宅メーカーからの宣伝料が大きな収入源になっています。力関係は明白で住宅メーカーにスポンサーを下りられるとメディア自身の命取りになるということです。

つまり、お客様であるハウスメーカーの都合の悪い部分は極力報道しないというのが放送局側の配慮になるわけです。入江さん一家の建物も町の大工さんが同じものを作って被害が出たとすると放送局は絶好のネタとして「欠陥住宅」の吊るし上げに使ったでしょう。天下のNHKでさえ半国営であることからその方面の忖度を感じることはあります。

2010年に新議員会館でおきたシックハウス事件はほんの少しだけ報道されただけで、すぐに忘れ去られました。というよりは、意図的ではないかと思うほど報道が少なかったのです。国が決めた基準値どおりに建ててそこへ入った議員さんが不調を訴えたとなると国のメンツはどうなるでしょう。建てた業者だけが悪いのでしょうか。当然のように基準を決めた関係官庁が浮き上がってくるはずです。

これが今の日本の現実です。自分で決めた基準で自分たちの仲間がおかしくなっているなんて笑えません。結果的に誰に配慮した決め事だったのかというと、それは言わずともわかることです。そういった生ぬるい数値を作っておいて八方丸く治めようとしている役人の決めたことは信用できるのかどうか・・、考えなくてもわかることです。

オブラートで包んだような健康住宅で良いなら何も考える必要はありませんが、本当に家族の健康を守りたいなら今まで入ってきた住宅情報をまっさらな状態にして考えることが大事であるということです。

参考までに「シックハウスが襲った一家5人の苦悩」「議員会館で「シックハウス被害」の声 BLOGOS と検索してみてください。

誤解しないで下さい、私が書いていることは「合法であっても自分・家族に被害が起きる確率があること」なのです。


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コラム1425 2019年01月26日

潜在予備軍A

 健康を害するものの犯人は誰かを探り当てても使ってしまったら取り返しがつくものではなくなってしまいます。いかに事前に情報を得て回避するかにかかっていると思います。何せ相手は違法ではないわけですから「あえて告知する必要もない」のです。

合板・MDF・OSBなど、数ある中の揮発性をもった建材は素のものもあるし、きれいに化粧されているものもあります。特に内装に使われるものは原料が何で作られているのか一目見ただけではわからないものがあります。そのようなものを全体的に把握して客観的に見るという意識がないとゼロなのかそうでないのかがたちまち崩れてしまいます。

医療の世界では消去法という言葉が使われます。それは可能性のある病名を全部あげて「これは違う、これも違う」と調べていって最後に残った疑われるものを再検証するというものです。建材チェックではこの逆をやります。完全な外部や通気のしっかりした床下は除くとしても内装に関するものはしっかりチェックします。

まず除外候補の第一にあげられる物はフォースターと呼ばれる仕様面積制限のない建材です。現実としてスリースター製品はほとんどありませんから注意すべきはフォースターだけでよいと思います。いわゆるF☆☆☆☆マークのあるものです。

消費者として注意すべき点があります。それは部屋の中でフォースターでなくても堂々と基準対象外部分があることです。ここにはフォースターでなくとも使っても罪に問われない部分です。たとえば、見切り・額縁のような隅のラインのように見えるところ。収納部分の中の棚部分、引戸やドアの枠部分、階段の側板部分など、掘りごたつも移動できるものなら対象外。

この決め事ができた時には「なんだ、こりゃザル法だな」と思ったものでした。対象外ということは規制基準がなかった昔のものでも使えるということで該当するメーカーは何もやらなくても良いということになるのです。実にバカにした法律です。

他にも小屋裏ならワンランク下のF☆☆☆スリースターでも良いとなっていますから、気密性の良い家ではどこからか揮発成分が染み出て来るということを認めているようなものです。結局は法律は作ったけどユルユルで規制したような結果にはならないということなのです。

なぜこんなザルになったのか、それは国民を守るのではなく製造企業を守ったからで、経済の混乱・税収の減少を嫌った官僚の忖度の結果なのです。直近の厚生省統計調査を見てもお分かりの通り、「統計のための事務量が半端じゃない」「毎回、毎回やってられない」と苦情が出て相手企業に配慮したからなのです。

自分たちの腹が痛まないからできることなのです。毎年毎年新人の入省当時のコメントを聞いても何か白々しさを感じてしまうのは私だけではないはずです。「国民の一人ひとりに役に立つように頑張りたいです」

「ああ、お母さん、僕の麦藁帽子(信念)はどこへ行ったのでしょうね」


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コラム1424 2019年01月25日

潜在予備軍

 住宅に使われる建材というのは、国交省大臣の認定を受けたものならいくら使っても違法にはなりません。ただ、それらの集大成である住宅が健康的であるかどうかとは一致しません。特にH15年以降、フォースター制度が出来てから、”ある人にとっては危険な領域”まで法的セーフゾーン広がり、施工者が罪に問われないことになってしまいました。

このようなことを書くと「おまえもその建材を販売している一人だろう」と言われるかもしれませんが、実際にはその通りですから否定はしません。ただ、世の中で「問題ありの違法でないもの」を売るにしても、きちんとした使い方・ものの性質を説明して売っているか、まったく何も伝えないで売っているかは大きな違いがあると思っています。

比較論になりますが、食品などでは意識して無農薬野菜を買ったり栽培している人もいますが、安ければいいと価格優先で求める人もいます。しかし、そういう配慮のある人でも住宅に関しては無警戒というか気にしていないというか、疑問に思わない人が大勢います。

何事も知っていて選択するのか知らずにやっているのかは大きな違いです。住宅に関しては言われないから知らない、わからないから聞かない聞けないというのが現実です。そこにこのフォースターという事後認定みたいなシロモノが出てきてしまって余計ややこしくしているのです。

法律というのは一度決まってしまったものは殆ど覆されることはありません。0.08ppmが決まった時も建材メーカーと被害者団体の綱引き合戦の末に決まったようなもので、非力な団体のほうが押し切られた格好になって政治的決着になってしまいました。実際にこんな数字では被害者がなくならないと訴えたのに対してメーカー側は「そこまで要求されたら作れなくなってしまう・潰れてしまう」と反論しました。

国はいつまで経っても決まらないので最終的には両者歩み寄れとなって和解みたいな決着になったのです。しかも、それはホルムアルデヒド一種類だけの規制で全体的には他の成分もたくさんあるのに手をつけませんでした。メーカーとしてはホルムアルデヒドだけでも言われた数字を達成するのは大変だったのでしょうが、消費者側からすればやらないよりはちょっとマシ程度のものでしかありませんでした。

こういった決着の経緯を知るにつけ、フォースターの中身の薄っぺらさがわかるので勉強会でもそれを回避するために何が必要かということを発信しているのですが、イマイチ伝わっていない気がします。

国は何かというと「国民の生命と財産を全力で守る」と言っていますが、本当に守っているのは大きな税収源となる企業なのです。もし、もっともっと厳しい数字を示していたら潰れたメーカーがたくさん出ていたでしょう。そうなれば税収の激減につながり国は予定外の出来事になり財政難に直結してしまいます。

結局は「国民の・・」と言いながら自分のフトコロばかり気にしていたのです。言っていることとやっていることは違うのです。まず、国民の我々はそのことから理解すべきです。私がよく言っている「国は国民を守らない」ということはこういうことなのです。


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コラム1423 2019年01月22日

重い・・・

 どうもまた、PCの動作が遅くなってきたようで、原因はPCの古さ(メモリ)にあるようです。テキスト形式のコラムですから大した負担にはならないと思っていましたが、ちょっと日数を溜めるとぐっと重くなって動きが悪くなってしまいます。他のページに移行してやると少しは軽くなるので当分はそれの繰り返しでやろうと思います。

さて、前回書きました高圧から低圧への切り替えが終わっていよいよ鉄骨林場と製材工場の鉄骨建物が解体され始めました。キューピクルを停止したことにより鉄くずとなった製材機もガス溶断で搬出できるだけの大きさに切断されています。

建屋はともかくとして、製材機はついさっきまで作動していたものですから、見ていると何とも切ない気持ちになってきます。そうは思っても他に方法がなければ結果は変わらないのですが「もったいない」と思ってしまうのです。作業する方は仕事としてやるだけですからそのような感情はまったくないでしょう。ガスバーナーの火花は次々と鉄の塊にしていきます。

工場の奥では別の組が屋根スレートの外し作業を行なっています。天井作業車という機械で次々と外していき、下ではブルーシートを二重にして十数枚単位でくるんでいきます。いまはアスベストが問題となっているのでバリバリ壊せないのです。きちんと重ねられて梱包されたものが運搬車に積みやすいように積み上げられていきます。

みなさん、きちんとヘルメット・マスクをして作業しています。のちのち健康被害を起こさないよう訓練されているのでしょうね。みなさん年齢的に若い感じのする方でこの業界では珍しいと感じるくらいです。

スレートのはずしが終わればすぐに大型重機で鉄骨部分を解体する予定のようで、すでにしたには大型・中型の重機が控えています。今日で2日目、6人の方が忙しく動いています。

PCも重いけど、私の気持ちのほうも重いです。


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コラム1422 2019年01月18日

高圧から低圧へ

 いよいよ受電設備の停止・撤去に向けて動きだしました。以前から高圧管理者の方から言われていたのですが、キューピクル(高圧変圧器)の寿命がきていてオイルの取替えと部品の取替えが必要とのこと。いよいよ限界が来ました。

数年前までは工場で製材するものも多く専門の人が3人くらいいて毎日機械が回っていました。それが少しづつ減り一日フルに動くことが少なくなりました。工場の人もかなり高齢になって労働力低下で1人やめ二人やめで機械だけが残りました。

それでも高圧設備は維持費がかかり毎月保安協会の人が計器を持ってチェックしにきます。法律で25年経ったら取替えなどの決まりもありそれを守らずドカンとやったら損害賠償ものになります。あれば製材機械は便利ですが、使用頻度も少なく対費用を考えると多額の費用をかけて更新することもためらいます。

老朽化したのは製材機械ばかりではなく、それらを囲っている建屋もあります。ここは海からも近く塩害の被害は馬鹿になりません。屋根・壁に使われているトタンは標準よりも厚いものを使っていたのですがそれでも腐食は内陸より早く進みます。

くわえてここ数年の台風まがいの強風です。我々のような工場は作業の性質上南側がほぼオープン状態で台風時など南風には弱点になっています。これらによってスレートが部分的に飛ばされ、今度は飛ばされた欠片が次のスレートを直撃し二次被害三次被害を起こしています。

建築当時のスレートも弾力性がなくなってきているのかアレっというところが飛ばされます。ただ、部分修理すれば良いことなのですが、以前は屋根にのって必要な所だけ交換したのですが、その数がやたら多くなって、しかもこれらを修理しようにも受けのC鋼が傷んできて危ない状態になってしまいました。

さてさて、どうにもならなくなってきて、皆と相談した結果、解体しかないだろう・・ということになり、昨年より準備を進めてきました。とはいうものの、これだけの敷地に材料はあちこちにあるし、全盛期よりは減ってきたとはいえかなりの量があります。

それらも少しづつ整理し、古いほうの(確か、私が小学校に入る時に建てた木造林場)のものがまだまだしっかりしていて、そちらに集約しながら古くホコリをかぶっているようなものは思い切って処分してきました。それらも何とか整理できて、いよいよ更新不可能な建屋を解体することに相成ったのです。

新しいほうの鉄骨建屋がやられてこういう状態になってしまったのに、60年も経っている木造林場が役に立っているんですから何とも皮肉な話しです。やはり塩害地区には木ですね。

長年使ってきた製材機械も動力電気がとまれば「タダの鉄くず」です。再婚先をかなり前から探してきたのですがこういう私らのような世界の景気状態ではそれもかなわず、単なる解体処分という運命になりました。在庫品の中で挽きなおしして売れるものもありますので昨日までにその作業をやりました。

久しぶりに機械にのって挽く音を聞きましたがとても心地よかったです。長年聞き続けて来た音ですのでうるさいのですが身体に染み付いた体感音というのでしょうか、格別のものでした。本日午後の三時半過ぎには東電の人がきて6000Vの高圧電線を外していきます。


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コラム1421 2019年01月15日

お詫び

 最初に皆様にお詫び申し上げます。毎月、基本的に第二日曜日に開いている勉強会ですが、1月は13日に予定しておりました。ところが、当日商工会議所に行って見ると予定の部屋が確保されておらずイベント案内の電光掲示板にも名前が載っていませんでした。

通常でしたら休日管理の方がいるのですが館内どこを探しても見つからず、しかも成人式の着物着付けが行なわれており、駐車場は満杯状態です。該当の303号室は鍵がかかっており使用予定にはなっていない様子なのですが管理の方が見つからないので部屋には入れずどんどん時間だけが過ぎ去っていくのでした。

これではまずいと思い、参加者予定の方に次々と電話を入れてお住まいを出る前にお知らせしなければと携帯電話から連絡を入れるのですが、いまは詐欺電話が多く不審な番号にはお出にならない方もいらっしゃり3度4度かけてやっとつながるような状態でした。

さて、毎回申し込みをされないでいらっしゃる方もいることが頭をよぎりましたが、これにはどうすることも出来ずそのままキャリアに載せた荷物を車に戻し事務所に帰ってきました。案の定、お一人の方から「会議所に来ているんですけれど今日じゃないんですか?」と携帯への転送電話がはいりました。「すみません、こんな事情で・・・」とお話しして納得していただきました。

3日間連休の中日でしたので商工会の関係する人には何の連絡も出来ないまま、ただただ憤まんやるかたなくFAXで会議所宛に文面を送るだけしか出来ませんでした。23年間で二度目です。一度目はスタートして2,3年目だったと思いますが週を間違えられていて、会議所そのものに入れなかったこと。今回は着付けなどをやっていたので入れたけれど管理の人が見つからず部屋には鍵がかかっていてアウトでした。

部屋貸しの担当者も数年で代わるのでしょうけれど、今までは常時第二日曜日は確保してもらえるよう申し送りしてもらい何の問題もなくやってきました。ただ、珠算・簿記検定やお祭りなどの公共的な行事等の時は担当者から日程調整の連絡があり、前後にずらしたりしてやっておりました。今回はそういった話もなかったので何の疑いも持ちませんでした。

部屋借りは事前申し込みが原則であることは承知していますが、23年間、担当者に引き継いでもらい部屋を確保してもらってきたのに「今回は何の申し込みもありませんでしたから・・」で片付けられてしまうのでしょうか。業務開始を待って朝一で会議所に電話をいれ、どういうことなのか返事を欲しいと言ったのに、その担当者からは一時間半経った今、何の連絡もありません。


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コラム1420 2019年01月09日

極微細繊維

 ここ数年、大掃除をやっていると気になることがあります。いわゆる綿ぼこりというやつで普段手が届かない所などに溜まるアレです。何が気になるかというと、その溜まり具合が昔の綿ぼこりとは少し違うことです。

一番わかるのが、エアコンのフィルターとランマ障子の桟に溜まったものです。そのふっくら感が何か違っていて、昔のものはペタッとしていたものが今のものはふっくらしていること。その原因は化学繊維、俗にいう化繊というシロモノで綿とはまるで違うのです。

昔の綿ぼこりならつまむとぺしょっとしたものですが、今のホコリの塊は指から離れてもふかふかしているのです。これは空気中に舞っている物質が化繊そのものであるからだと思います。石油製品の人工物である繊維は今の技術で昔の何分の一にも微細に作れるようになった結果、羽毛や綿の代わりにとても安価に利用されるようになりました。

しかし、その成分は石油製品ですから自然界に循環することはなく、宙に舞ったほこりは溶けることも分解されることもなく居続けます。先日、溶連菌で高熱を出した孫が赤い顔をしながら手で何かをつかもうとしていました。こちらは気が狂ってしまったのかと驚いて「どうしたの?」と聞いたら、「白いのが飛んでるからつかまえているんだよ」といっていました。よーく見るとその先には小さな白いものがふわふわ浮いているのでした。

まさしく化繊が舞っていたのでした。おそらく寝具の上げ下ろしの時の浮遊物だったのでしょう。寝かせつける時まではかなりの時間があったのですがそれでも飛び回っていたのですね。こちらは孫よりも目が悪いから気が付かなかっただけで毎日こういうものが浮遊しているのかと思ったら肺にもかなり吸い込んでいるのだろうなと思った次第です。

いま、世間では「マイクロファイバー」というのが問題になっています。微細なプラスティックが海に流れ出て魚がそれを食べてまたその魚をえさにする魚が食べてと食物連鎖を起こしているということ。その原因を作っているのが我々の毎日のように洗濯をして出てくる繊維くずであると・・・。それが洗濯・すすぎで下水に流れ込みやがて海に出て行くという生活循環。

綿ぼこりで掃除するたびにこのように思うのですからその量たるや半端ではないと思います。

住宅においても例外ではなく、使う資材の工業製品が多いこと。これらがやがて解体されゴミに出される時同じ運命を辿るのではないかと思うと作るときの配慮は重要であると思うのです。


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コラム1419 2019年01月07日

謹賀新年

 本日より仕事開始となりました。皆様、明けましておめでとうございます。

9日間の休みも何事もなくと言いたいところですが、3番めの孫が熱を出し年末にお医者さんにかかったのですが症状が改善せず、本日あらためて受診したところ、溶連菌感染であることがわかりました。兄弟も感染しているかどうか調べるから午後に上の二人を連れて行くことになりました。

我が家のジンクスどおり、何か大きな休みや行事があるときには家族の誰かがコケるというのが今回またしても当てはまってしまいました。

ということで、午後からも上の孫二人を連れて検査へ。結果はシロでしたが、「念のため、薬をのんでおいてください」と5日分処方されました。抗生物質ということなので、あまり多用は避けたいと思うのですが医者の指示では素人の私が言える身分ではないので黙って従ってきました。

事務所に戻ったらすでに4時過ぎ・・、本日からの初仕事は「医者通い」でした。雑多な事務作業も残っているのに年明けから幸先のよいことで・・。雨降って地固まるならいいですけど、地流れるなんてことにならないように願いたいものです。


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