工法について


お寺と住宅の違い
 それは仏像と人間の違いであり、仏像は 暑い・寒いの文句を言わない。 その辺は大きな違いだが、決定的なことは人間は呼吸していることだ。二酸化炭素を吐き出す。湿気や汚れも生活の中に存在する。
 
 湿気・汚れも含めて、どこに基準をおくかは各自判断が分かれる。

 すべての事項を満足は出来ないのでどこかで妥協点を見つけ、納得していくしかない。

柱のない家・ある家 
  過去に、上棟するときになって、「うちの家は柱がないんです、大丈夫でしょうか」という 建て主さんがいました。 自分の契約した家がどのような構造になっているか、まったく興味を持たなかったのですね。
 話を聞いてみると松井君のPRしている会社のものでした。 面構造か軸構造かくらいは知っていてほしいですね。
 
ツーバイフォーの家
 前述の住宅は○サ○ホームといいます。この住宅は面構造ですがツーバイフォーではありません。ツーバイフォーは構造用合板を使ったものしか、そう呼べません。○井ホームはツーバイフォーです。

 ツーバイフォーは火に強いと言われますが、それは石膏ボードを中に張るからであって、張っていなければ10分で燃えてしまうくらい火には弱いものです。

木質系と言われる住宅
 木質系とは解釈範囲が広く、合板で造った建物もそういいます。○サ○ホームも木質系に入ります。中が石膏ボードだらけの家でも木質系と言われますから、我々の言っている「木の家」とは意味が違います。
 
金物を使った家
 最近は集成材と接合部分に金物を大量に使った工法の家が建っています。もともと金物と木は相性が悪いと言われてきましたが、いまは強度のほうが優先されて、「地震に強い」とPRしています。

 しかし、その実体は受ける(金物に引っ掛ける)部分がピンであり、衝撃を受けたときにピンの穴が破壊され当初の威力を発揮できない恐れがあります。

 横架材も接着剤を使った集成材なので30年後の強度はわかりません。

鉄骨併用の建物
 ナ○ヨ○ル、パ○ホームなど、テクノストラクチャーという言い方で販売されている住宅は鉄骨と木を複合で使っています。これも地震優先の建物で木の相性は殆ど考えられていません。長期的(30年以上)考えとして住宅を見た場合は疑問符が残ります。

外付断熱の家は必要か
 個人的な意見を言えば、ここの地区では必要ないと思っています。この工法は鉄筋コンクリートや鉄骨の建物に必要な断熱方法です。熱伝導率の一番低い「木」になぜ外付断熱なのか理解できません。
 
 この工法が出てきたのは、グラスウールを使った内断熱の施工がきちっとしてなくて、なくても良いくらいの役立たずだったからです。
 内装の素材と施工法をきちっとすれば、ここ茨城では 通常の施工で十分生活できる地区です。

 この工法は施工費が50万円くらい増加します。この分を内装や工夫したやり方にまわせば、もっと精度の高いものが出来ます。

全国を制覇する工法は・・・
 年に数件くらい新しい工法が出てくるが、そのどれをみても「すべての地域」に合うものはないと考える。
 必要もないソフトを全部搭載したパソコンのように、使わないもの・必要のないものは最初から要らない。

 梅雨のない北海道、からっ風の強い北関東、台風・雨の多い沖縄・奄美、・・・それぞれに必要な要素をもつものだ。沖縄地方で「寒さ」を考慮しなくて良い地区で、なぜ外付断熱が必要だといわれるのか。

 推奨者は、夏に暑さを遮断できてエアコンの効きがよくなるから有効なのだと変な屁理屈をいう。もともと、風を取り入れて暑さに対処してきたのになぜ分厚い断熱材をいれて機械を回さなくてはならないのか。
 それこそ「余計なお世話」というものだ。

 その地区で必要なことをカバーできればそれで良いのではないか。

機械(プレカット加工)と大工(手加工)の違い
 いくら機械加工がよくなったからといって、人間の作業を超えるような加工は出来ません。反りやねじれといった人間ならちょっとしたことでカバーできることでも、機械は融通がききません。
 柱のホゾ長さだって一律45mmなど、人間なら場所によって「長ホゾ」に出来るところも、機械では出来ないなど、問題はまだまだあるのです。


家づくり基礎知識へ戻る



京都 清水寺 大勢の人が訪れるところだが
住んでいるのは仏像様だけである。
暑い・寒いの文句も言わない。


高い基礎、土台(米ヒバ)に木栓止め
床下の管理がしやすい。


これは完全なツーバイフォー方式の建物。
今は冬(一月)だから雨が少ないから、床が
びしょぬれになったことは幸い今日まではない。



受け材は、ドリフトピンと言い、鉄の棒数本で
支えている。本体もボルトで留まっている。


柱のそとに断熱材、その外に外壁材が施工される。


基礎まで断熱が施されている。数字を追いかけて
いくとここまでやらねばだめなのか。


機械加工のホゾ長さは約4.5cm
大工さんなら土台下の基礎まで届く
長いホゾに加工できる。


大工さんのホゾ穴は深い。
大きな桁を背負うときにはねじれを抑えることが
できる。



「失敗しない家づくり」勉強会 実践塾