資金・予算について

正確な見積・わかる見積
「とりあえず、見積を」とか、やらないうちから「坪いくら」という人がいます。しかし、注文住宅にこのABOUTな表現は役に立ちません。

見積をすると言うのは、変更事項がなければすぐにでも着工ができるという状態のものまで作り上げるということです。

一般の住宅なら棟梁がまとめるのに1週間はかかります。それだけ事務経費のかかるものなのに「見積無料」などと書かれているのはおかしな表現です。

仕様書と見積書の関係
住宅には設計図があり、その素材指定とか仕様書の決めごとが必ずあります。
これを見ればどんな住宅になるのかがわかります。逆にこれがないとプロでも見積の検討は難しいです。

お金をつぎこむ「バランス」
自分たちの家は夢が大きくふくらみます。そのなかでも一番注目が行くのがキッチン・お風呂です。

一般的な実績データをみてみると、上棟までの一件分の木材と水回りのキッチン・お風呂の金額の比較でははるかに水回りのほうが大きいのです。

このことをどう受け止めるかは自由ですが、命をまもってくれる家の構造体総額のほうが低いというのは事実です。ほとんどの人が「そんなことはないだろう」と思っています。でも、実際に構造体のほうが額が小さいのです。

ものを購入するときの見方は大事です。ぜひ、全体の予算を考慮しながら水回りを考えてください。そして、構造体の「木材」を高いものと思わないで下さい。

予算の再編ができる見積
各部門で予算が出れば全体的な検討が出来るようになります。いわゆる、予算の配分と再構成です。これにはじっくりと時間をかけていったほうが良いです。納得できたら契約に入りましょう。

自分の出せる予算
誰でも自分の予算を持っています。総額を決めて、質を下げずにどこまで希望に近づけられるか十分検討してください。けして、いくら払えるからという決め方をしないことです。それはハウスメーカーの一つの誘導方法で、あなたのために言っているわけではありません。

必要なもの・不要なもの
家づくりは優先順位が大事になってきます。殆どの人が予算の練り直しという場面になったとき、これを決めておくと自分なりの割りきりが出来ます。
「あったらいいな」はなくても困らないのです。

木材・手間の占める割合
我々の今までの実績としては、全体に占める木材費と人件費はほぼ同率くらいになっています。木材をたっぷり使って大工さんの手加工でやってそれぞれ21%程度です。

あと出しジャンケンをやる人
よく、見積だけ取り寄せ、他の業者にその金額より安く出来るかと、二股・三股かける人がいます。こういうタイプの人は、ほとんど自己中心的な考えしか持っておらず、ものの考え方がフェアではありません。

ちょこちょこと、相談中に二、三分で数字が出せるものとは訳が違います。設計仕様を決め、構造図を書き、各業者に数字を出してもらい、初めてきちっとした建築費がでるのです。日数にしたら一週間はかかります。

それで他の業者に見せたら、「うちはこれより安いですよ」となって「はい、さようなら」はないですよね。当然でしょ。資料をそろえるだけの手間がかかっていませんから。

これを私らは「あと出しジャンケン」といいます。こんなやり方は、非常に馬鹿にしたやり方です。これはもう、知的財産のドロボー行為です。

「世の中、見積無料ってのはたくさんあるじゃないか」と言いたいのでしょうけれど、それをやられるほうの身になって考えればわかることです。
もし、自分が逆の立場だったら同じ思いをすることでしょう。

こういったことを避けるには
最初から基本的な詳細データを建て主のほうから提示し、金額だけを記入するまでに、全員の足並みをそろえてからやるべきです。

そうするのには、見積の基礎データを自分の責任でつくるということです。自分で作るのですから専門でない当人は出来ないはず、そこで代行者を見つけることになります。それだけの専門知識を持った人というのは設計士でしょう。

これだけの基礎書類をタダでやる設計士はいませんから、当然有料で作るということになります。そうなのです。タダのものはないのです。

そのうえで、3社でも4社でも見積をやってもらえばいいのです。「相見積ですがいいですか」と断って。

この点をよく考えてほしいのです。代行者にかかった費用(基礎的データの費用)よりもダウンしなかったら、あなたのした行為には意味がないということです。
少しでも安くあげようとしたことは逆に費用をかけすぎてしまったこととなるわけです。

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基礎はなるべく高いほうが良い



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