一般には言われないこと

住宅の価格の落とし穴
住宅の価格表示はバラバラです。なかには詐欺的な言い方をしているところもあります。規格住宅で、すべての仕様が決まっているなら坪いくらと言ってもいくらかは信憑性がありますが、個人的な条件がみな違うのによく表現しているなと思います。
そういう住宅会社ほど豪華なキッチンやお風呂などをPRしていますが、肝心の本体・仕上げについてはうやむやな点が多いです。安さに飛びついた人は最初に安いと感じただけで着地点ははるか先になっているのです。

展示場の心地よさ
展示場には何台ものエアコンディショナー(エアコン)があって見学者には最高の心地よさを感じさせます。その努力には涙ぐましいものを感じます。
一度、訪問したら裏にまわってみて、確認してはいかがでしょう。

注文と言われる規格住宅
よくチラシに「注文住宅」という文字を見ます。しかし、我々のいう「注文」とは意味が異なります。坪いくらとかの表示があったらなおさらです。

注文の意味はゼロからスタートして、その人にとって必要なものを累積していくものです。最初からあるパターンを示しておいて、選べるといっているものは、単なる選んだということで注文とは程遠いということです。

安い坪単価を表示しているところほど、よくよく考えてみれば、何かが足りず、これも必要ということになってきます。
ものの考え方が違うと言えばそれまでですが、本当の注文とは区別しないといけません。

素材の寿命
すべてのものには寿命があります。自然物と人工物と区別すれば、ほぼ自然物のほうが寿命が長いです。

人間の作ったものは、ほぼ何かの石油系統の物質が混じっています。高耐久だといわれている集成材も樹脂で張り付けており、それらの劣化は必ずあります。

純粋な木材にも寿命はありますが、それは管理次第で
とても長持ちします。お寺などの建物を引き合いに出されますが、あれはちょっとケースが違い、人間の生活環境とはちょっとことなります。 
しかし、その寿命は乾燥ということで抜群に延びているのがよくわかると思います。同じ環境で生活できるわけではないですが、長持ちさせる意味の理解としては正しいものです。

住宅の場合にはリサイクルといっても、燃料チップ
くらいしか、現在のところでは再利用の方法はありません。

基礎パッキンのデメリット
ものを売るときは良いことはたのまなくても言われます。しかし、それらのデメリットはまず情報が出てきません。
この基礎パッキンも昔は「ネコ」という言葉で結構使われていました。
但し、住まいというよりは塀とかしょっちゅう雨風に晒されている外部の付帯物に多かったのです。材は広葉樹の赤身が多く、腐りにはとても強い素材を使っていました。
なぜか、いまはそれが住宅の基礎の上に乗るようになり建物の通気量が良いというPRのされ方をしています。

しかし、今の製品は樹脂製です。当然、劣化が考えられなければなりません。大事な家という重量物が乗っていて、長年支えていかなくてはならないものなのに、その危険度はほとんど語られません。

そうっと建っているだけならまだしも、地震などでぐらっと揺らされたら、果たして20年、25年経過しても同じような耐える力が残っているのでしょうか。私は否だと思います。

火災警報器
警報機はなぜ義務化されたのでしょうか。それは、火災になったときに毒ガスを発生するものが多く住宅に使われているということに他ならないからです。

それは特に内装材に多く見られます。今現在、住んでいるところのまわりをみれば簡単にわかります。

それを断片的に切り取って、外で燃やして見るとすぐに納得が出来ます。とても人間が耐えられるものではありません。
いくら健康な人だとしても、最初に一呼吸しただけでダウンしてしまうほど強烈なものです。おそらく、頑強なプロレスラーでさえ倒れるでしょう。

それほどのものが使われているから煙感知に配慮しないと大変なことになるということなのです。それならば、危険を回避するのにはそういった製品を禁止すれば良いと思うでしょう。ところが日本はそうはならないのです。経済の混乱を一番避けたいと思っているからです。

作ってはいけない、売ってはいけないとなると建築業界は大混乱になります。それほど石油・樹脂の関係したものが多く出回っているということなのです。

24時間換気について
これもほぼ同じ理由からです。便利なもの、きれいなものという製品群は石油から作られたものが非常に多いです。石油製品というのは、本来の液体から固体になる過程でたくさんの混ぜものが必要になってきます。あるいは柔らかい状態で使われるものなど、部材としての要求がさまざまです。
それらのものが建築の中では各所に使われるのですから今までになかった揮発物の影響が出てきました。これが「シックハウス」であり、さまざまな健康障害を引き起こしています。

なぜ、窓を開けて換気すればすむものをと考えるでしょうが法律では窓は固定したもの、自分で任意に行動しなければ開口部としては役に立たないという解釈をするからなのです。何か、変な理屈です。
これは基本的に止めてはいけないものなのです。

石油危機の考え方、つまり、石油の使用量を減らせというところからスタートして、隙間をなくせ、熱を逃がすなと言ってきたことが、密閉空間を作ることになり、今度はそのことを達成するために想定外のことがおき、病気の人間をたくさん作り出すことになり、窓を開ければ済むこともどえらい装置をつけることを義務付け、一応法律では理論的に事が収まったかのごとくなっています。「ごとく」と書いたのは現実は違うので実際には解決などしていません。
結局、さかのぼって、省エネルギーという熱を逃がさない、エコを目指したものが変な方向へ来ているとは思いませんか。

危険な素材は排除してしまったほうが手っ取り早いと思いますけど、さきほど言ったように、日本という国は経済が混乱するのを一番嫌うのです。だから、この国では法律を守ったから安全ということはないのです。

エコキュートの寿命と騒音
この商品もPRされている内容としては、「画期的な省エネ製品」とうたわれています。空気から熱をとり、湯を沸かすといえば、確かに聞こえはいいです。

この仕組みはエアコンと反対の動作をさせることにより熱を集めるように作られています。つまり、媒体を圧縮するコンプレッサーが必要なのです。これに二酸化炭素を使っていますとPRしていますが、そこらにある二酸化炭素を使っているのではなく、純粋なものに近い物質を作り出すのに特別の設備を必要としているはずです。
コンプレッサーもモーターを使って動作させるのですからバックには大きな設備の製作コストがかかっています。そして、作ったものには必ず寿命があります。

これらの問題をすべてクリアして、それでもなおかつ比較論で高能率になるなら賛成なのですが、これらの設備は初期の投資コストが非常に高くつきます。とても、単純に考えてみたところではそれは疑問符が残ります。
コンプレッサーを夜中に動かすということは騒音の問題が浮かび上がってきます。密集地に、お隣の寝室のそばに室外機が置かれ、夜中にブーンとなっていたら、それこそ騒音問題です。

維持コストが安いといわれる中で、この深夜電力契約はたしかに三分の一以下ですが、隠れた危険もあるということです。これがダメなら安いというメリットはなくなります。

太陽光発電の裏事情
エコキュートと同じ理由ですが、ものを作ってそこから得られるエネルギーが投資したものより多くなることはありえません。
それは昔から実現したらノーベル賞ものだ・・。と、私は学校でそのように習いました。それはいまも正しいと思っています。

太陽光発電でPRされているなかで、何も触れられていない点は、前者と同じように、製造のために消費された全エネルギーと、寿命が来て解体廃棄されるときのエネルギーなのです。
消費者が使い始めてから得られるエネルギーは事細かにこれだけ得しますといわれていますが、それでは片手落ちというものです。

設備の部品寿命、天候による被害、不慮の事故などさまざまなマイナス面は考慮されておらず、無防備にこれは良いと飛びつけないものがあると思うのですが、それでも大手の宣伝力は侮れないところがあります。
自分だけは地球にやさしいことをやっていると自負している人がいるとすれば、ちょっと考えてみるべきだと思うのです。


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「失敗しない家づくり」勉強会 実践塾


課外編 茨城県大子町上野宮の山林見学現場



心地よい感じを与えてくれている展示場も
一歩裏に回ればこんなに室外機がフル回転
売る為の涙ぐましい努力?でしょうか。




築140年の家 左の柱は手前がケヤキ
土台は栗 何ともない。
昔の人の知恵・・・まさに驚きだ。



築140年の家 ぎっしりと何段も重なった梁。
30年前のリフォーム時、天井をあげるのに手が入れられた。現在でも何ともない。




住まいの脇にある物置、昔の工法で造られている。
やはり、屋根が大きく出ている。




築140年の家の軒 腕いっぱい広げても
まだ届かないくらい出ている。




あるビルダーの現場
コンクリートと土台の間の黒いものがパッキン
最後まで向こうが見通せるわけではない。




会社の事務所で使っていた電気温水器
ちょうど15年で壊れました。
ものは壊れるという教訓です。